業界課題改善へ!ダイナムが豊丸産業と新時代PB機開発
アミューズメントジャパン2024年11月13日
ダイナムは2024年11月12日都内で、プライベートブランド遊技機(以下、PB機)ごらくシリーズの新機種発表イベントを開催した。イベントでは、同社PB機史上初となるスマパチ遊技機「eA夏色日記GO」のプレゼンテーションを実施。保坂明代表取締役社長や佐藤公治常務取締役、早川大悟商品部長が登壇して、PB機開発の目的・業界課題への取り組みについて説明した。
ダイナムでは、「パチンコ・パチスロを気軽に楽しめる日常の娯楽に改革する」という経営ビジョンのもと、2006年からPB機の開発を開始。2018年からは新しいPBブランド「ごらく」を立ち上げ、これまで95機種、約9万台を開発・導入した。機種のスペックは、大当り確率1/100以上の遊びやすいスペックが中心で、誰にでも親しみやすいPB機開発を目指している。
今回発表された「eA夏色日記GO」は、ごらくシリーズ30機種目にして初のスマートパチンコ機。『ZGO』と銘打たれた一大プロジェクトで、業界の未来を見据えて豊丸産業と協力して開発した。新筐体は、全面液晶設計を採用。カジノマシンのようにソフトの交換感覚で新しいゲームを提供できる。画面サイズは業界最大クラスの25.2インチ。セル盤面の要素も映像で再現。斬新なゲーム表現が可能になった。全画面液晶を活かした演出では、「飛び出す」演出表現を搭載。群予告のほか、疑似役物が飛び出したり、パトランプが光るなど、さまざまな「飛び出す」演出がユーザーを盛り上げる。
新たなPB機『ZGO』は、「遊技台価格の高騰抑制」「入替作業負荷軽減」「環境への配慮」の3つの業界課題に対応する。「遊技台価格の高騰抑止」では、可動役物を全面液晶に置き換えることで、部材コストの削減と機械単価の抑制が可能。今後も継続的な機種開発を通じて、遊技機の価格を現行の約半分まで抑制できる見込みだ。
「入替作業負担軽減」では、現在のパチンコ筐体が平均で約40キロと15年前と比べ1.5倍近く増加している。中には60キロを超える筐体もあり、作業負担の増加が問題となっている。本機は、筐体の基板や盤面のみを交換する構造を採用、入替作業の大幅な負担軽減が期待される。
「環境への配慮」も重要視。『ZGO』筐体は液晶の継続利用を可能とする設計で、使用済みパーツのリユースも積極的に進める方針だ。この筐体を長期間活用することで、持続可能な産業としての基盤を強化していく。導入は12月16日からダイナムグループの店舗に2000台が順次導入される予定だ。