8月のホール企業採用熱 前月からやや低下し1.07ポイント
遊技通信2024年9月13日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2024年8月の採用ニーズは前月からやや低下し1.07ポイントだったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「盆商戦期間は企業と人材双方の動きが鈍化する傾向にあるが今年は特に顕著で盆明けから始動するケースが目立った」と述べる。また、「各計画や施策に備え企業の人材ニーズは多様化しており採用の可能性が広まりそうだ」と近況を語った。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、8月23日付で警察庁保安課が遊技機規則の技術上の規格解釈基準を改正・施行し、パチスロのノーマルタイプに搭載できる新機能「ボーナストリガー(BT)」が実現した。ATとノーマルタイプの中間的なスペックで、ノーマルタイプのようなシンプルな遊技性を持ちつつより幅広いパチスロ開発を可能にし、新たなパチスロ市場づくりが期待されている。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「8月の繁忙期を終えた現職の人材にとって9月は転職活動しやすい時期といえ、採用側にとっては即戦力確保の期待感高まる時期ともいえる」とする一方「直近3カ月でみても転職先を業界一本に絞り活動を行う人材は少数派で他業も含め選択肢を広くするケースがほとんど」とし「人材にどのように歩み寄り引き付けを行うか工夫はもちろんだが条件待遇をどれだけ希望に沿えるかはポイントになってくる」と見解を述べた。