遊技機他社牽制力ランキング2023 トップ3はSANKYO、京楽産業.、サミー
遊技日本2024年8月7日
特許分析などを手掛けるパテント・リザルトは8月7日、遊技機業界の特許を対象に、2023年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「遊技機業界 他社牽制力ランキング2023」を公表。2023年に最も引用された企業は、1位 SANKYO、2位 京楽産業.、3位 サミーとなった。同社はこの集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになるとしている。
1位 SANKYOの最も引用された特許は「確率設定に応じて演出が変わる遊技機において、電源バックアップ記憶の初期化後も確率設定を維持できるパチンコ遊技機」に関する技術で、三洋物産などの計33件の審査過程で引用されている。このほかには「出球数の減少を抑えつつ、特定遊技状態までの時間を短縮できる遊技機」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、大一商会や平和など計30件の拒絶理由として引用されている。2023年にSANKYOの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三洋物産(857件)、次いでサンセイアールアンドディ(556件)となっている。
2位 京楽産業.の最も引用された特許は「入賞を容易にすることで遊技の興趣を向上する遊技機」に関する技術で、ユニバーサルエンターテインメントやSANKYOなどの計159件の審査過程で引用されているほか、「遊技者が獲得した遊技媒体に関連する演出ができる遊技機」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、サンセイアールアンドディなど計47件の拒絶理由として引用されている。京楽産業.の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は三洋物産(473件)、次いでサンセイアールアンドディ(443件)。
3位 サミーの最も引用された特許は「遊技状態に応じて適切に報知処理を実行する遊技機」に関する技術で、SANKYOやユニバーサルエンターテインメントなど計23件の審査過程において拒絶理由として引用されている。サミーの特許により影響を受けた件数が最も多い企業は三洋物産(360件)、次いでSANKYO(245件)となっている。
4位 ソフィアは「変化に富んだ遊技性の高い遊技機」、5位 平和は「大当りを経由せずに時間短縮状態に移行できる遊技機」が、最も引用された特許として挙げられている。
同ランキングの上位10社と引用された特許数は以下のとおり。
1位 SANKYO 2,123
2位 京楽産業. 1,175
3位 サミー 896
4位 ソフィア 727
5位 平和 601
6位 ユニバーサルエンターテインメント 557
7位 大都技研 552
8位 藤商事 546
9位 ニューギン 535
10位 三洋物産 509
ランキングの集計対象は、日本特許庁に特許出願され、2023年12月までに公開されたすべての特許のうち、2023年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許。業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類している。
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