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パチンコ業界ニュース

九遊連が定時総会、役員改選で松尾会長を再任 遊技通信2024年6月29日

九州地区遊技業組合連合会(九遊連、松尾道彦会長)は6月27日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島で第108回定時総会を開催。上程案件をすべて可決承認し、任期満了に伴う役員選任では松尾会長をはじめ全役員の再任を承認した。

冒頭に挨拶した松尾理事長は、遊技人口が増えずに人件費や機械代の高騰で厳しい状況が続いている中でも業界を挙げて社会貢献を行い、依存防止対策にも正面から向かい合ってきたとして「依存対策については自己申告・家族申告プログラムの導入率が九州では100%近い数字になっているが、若い世代から幅広く遊技人口を増やすためにパチンコ・パチスロの魅力を発信する活動も合わせて行う必要がある。ホールで楽しんでリフレッシュして、生きる活力を養い、生活に有効なプラスの部分が必ずあるはず。もっとパチンコ・パチスロの癒しや遊びの楽しさを追求し、魅力を発信してこの業界に関わるすべての人が1つになって盛り上げていこう。今後も九遊連は業界がよくなるためにあらゆる課題に迅速に対応し、パチンコ・パチスロが遊びの力で社会を元気にする大衆娯楽として発展するよう皆様とともに一丸となって取り組んでいく」と述べ、引き続き支援と協力を求めた。

総会の来賓には全日遊連の阿部恭久理事長が出席して挨拶。「コロナ禍においても経過措置の延長やセーフティーネット、政府系融資や補償など、業界はいくつかの成果を得ることができた。これらは業界がまとまって活動していること、つまり我々ホールがしっかり組合活動をしている成果であり、また政治の力も借りなければ成し得なかったことだと思っている」と述べた上で、パチスロ6.5号機の実現、賞品の提供方法に関するガイドラインの制定等も政治の力が大きかったとした。また、これまでの遊技産業議員連盟の田中会長の発言内容、5月24日の合同祝賀会で遊技産業議員連盟から多くの参加が得られたこと、5月15日に全日遊連と遊技産業議員連盟の連名で齋藤経済産業大臣に対してIT補助金への指定業種追加および能登半島地震の被害店舗への速やかな復興支援を盛り込んだ遊技業界休業打開に向けた要望書を提出したことを紹介し、「パチンコ営業を取り巻く環境の改善に向けた取組みを1つ1つ前に進めるために、これからも政治の力を活用していきたいと思っている。引き続き協力をお願いしたい」と述べた。

さらに阿部理事長は先般の合同祝賀会で発表されたパーパスについて、「このプロジェクトを具体化するためのまず第1歩として、依存問題対策、子供の車内放置防止活動、災害時における防災拠点化などの取組みを積極的に推進していくことで、“自分たちの町にホールがあってよかった”とされる存在としてより広く社会に認知していただく必要がある。今後は今まで以上に業界全体の結束力が業界の将来に向け、大きな力になることと思う」と語った。

総会後の社会貢献寄付金贈呈式では、特別来賓に鹿児島県の大塚大輔副知事、鹿児島市の下鶴隆央市長が出席。それぞれ祝辞を贈ったのち、公益財団法人鹿児島県暴力追放運動推進センター、公益財団法人鹿児島県防犯協会、公益社団法人かごしま犯罪被害者支援センター、社会福祉法人鹿児島市社会福祉協議会、鹿児島県児童養護協議会の5団体に寄付金が贈られた。

祝賀会では幹事県である鹿児島県遊協の正吉浩理事長が挨拶し、鹿児島県の業界事情や特徴などを紹介したのち「明日からも頑張ろうという気持ちが湧き上がる宴になればありがたい。九遊連のさらなる団結、そして業界の皆様の活力となる祝賀会になることを祈念したい」と述べた。

来賓には宮路拓馬衆議院議員をはじめ多数来賓が出席。挨拶した宮路議員は、先般のパチンコ・パチスロ産業合同祝賀会に参加したとして「パチンコ産業が苦境に立たされたというこれまでの経緯も学ばせていただいたが、産業全体のパーパス『遊びの力で、心を元気に。』は我が国初の試みと聞いた。苦境に立たされる中でパーパスを掲げ、新しい時代を切り拓いていくという心強いメッセージを発した場面に立ち合わせていただいたが、やはり生活に潤いをもたらす、人生に楽しみをもたらすという意味で受け入れられ、社会課題の解決に貢献しているということを前面に出し、これからも産業の発展に取り組んでいだたきたい」とエールを贈った。

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