回胴遊商関東・甲信越支部が研修会、行政担当官が依存症対策など3点を要請
遊技日本2025年7月14日
回胴遊商の関東・甲信越地区に所属する組合員を対象とした研修会が7月8日、都内台東区の東京都立産業貿易センター台東館で開かれた。
冒頭、村上和彦支部長は「ここ数年、遊技業界は厳しい状況が続いているが、組合員皆様の商いが少しでも前進できるよう、後ほどご紹介する、通常総代会で選任を受けた支部役員11名とともに組合活動に邁進していく」と宣言し、研修会後に開かれる「遊技業界の未来を考える会」への参加を促した。
警視庁生活安全部保安課の今村浩一係長は行政講話で、駐車場の巡回活動の継続やさらなる健全化への取り組みを推進するよう求めた他、オンラインカジノの撲滅に向けた各種取り組みを説明しながら、広報啓発活動への協力を呼びかけた。さらに、業界へのお願いとして「のめり込み・依存症対策」「風営法に基づく手続きの遵守」「闇スロ等の犯罪防止」の3点を要請。特に風営法に基づく手続きについては、事務処理を踏まえた早めの認定申請手続きと、保証書の有効期間の厳守を挙げ、保証書が無効にならないためのスケジュール管理と指導を求めた。
続いて、関東・甲信越支部新体制や通常総代会開催報告の他、組合活動重点項目を説明し、各委員会からも活動報告がなされた。
最後に登壇した大饗裕記理事長は、昨今の厳しい経営環境に言及。「今、我々に必要なのは、 遊技業界に販売業者がいて本当に良かった、彼らのおかげで新たな光が見えた、遊技業界にとって販売業者は不可欠な存在なんだという位置付けの確立。回胴遊商組合員の平均年齢は49歳と決して若くはない。もし10年後に規則改正があったらと考えると、有効な働き方改革も必須。遊技業界の新たな制度を確立していかなければ、この業界の中で販売業者が生き残っていくことは難しい」と危機感を募らせ、販売業者の地位向上や働き方改革の必要性に言及した。
※回胴遊商理事長の大饗(おおあえ)の「あえ」の字は、正しくは上が「郷」ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。