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【PKMS機種評価コラム】LT機の存在について考えてみる! 遊技通信2024年6月18日

ラッキートリガー(LT)という性能を持った機械が出る! と日工組から発表され、2024年3月の導入開始から3か月が経過したのは既に誰しもが知るところであります。

これまで様々なスペックの機械が市場にリリースされてきた中、出玉性能の高さを誇ってきたハイミドル機時代に楔を打ち込む格好で登場してきたのがラッキートリガー搭載機です。しかしながら導入当初は少々疑心暗鬼な部分もあり、様子見といった形で導入が始まった印象が強かったのも事実です。

また、LT機は内部的に、RUSH(LTでないRUSHも含む)に突入しない大当りを、図柄揃いではない大当りにすることになっていますから、外部情報端子からの信号は、図柄揃いに接続するパターンを選択することになります。その結果として表示上では大当り確率が低いという状況になってしまい、イメージが良くない結果になった店舗もあるようで、運用面で苦戦している部分もあったと聞いています。

そして少し気になったのが、LT機の設置の仕方です。LT搭載スペックの機械をまとめたコーナーはあれども、その括り方についてはLTという性能の部分だけで設置されているケースも目立ちます。

ラッキートリガー非搭載機では、TSで区切って設置されているケースが多々みられます。一方、LT機はラッキートリガーという括りだけで設置場所を固定してしまっていますから、ファンは食指を伸ばそうとしているのにその意識が薄れる危険性も孕んでいます。つまり、LT搭載機でバラエティー設置をしてしまうと、機種ごとの特徴を見出しづらくなるということです。もっといえば、TS199のLT機は性能的に、バラエティー設置ではパフォーマンスが発揮しにくいということになります。

では、どのようにすればいいのでしょうか?

そこで、LT機のスペック一覧をまとめたのが下の表です。

例えば、花の慶次シリーズのLT機を多く買われた店舗があるかと思いますが、想定しているほどLTの期待出玉は高くありません。そうなると、慶次のLT機をどこに設置するのか? という点が課題となります。

また、甘デジ帯のTSであるPAスーパー海物語IN地中海2(ラッキートリガー)は、LTに入るのはかなり低い確率です。果たしてこれをラッキートリガー搭載機でまとめたコーナーに設置できるでしょうか?

おそらくほとんどの店舗の場合、海シリーズの甘デジコーナーに設置することになると思われますが、それはLT機といっても機種的には「甘海」といった捉え方が強いからだと思いますし、もちろんスペックを完全に分かっていらっしゃるホールの皆様の考え方でもあると思います。

せっかくLT機の支持が得られつつありますから、機種の特徴を把握してLT機をうまく活用することで、エヴァ15やRe:ゼロに匹敵する機種に育成し、結果的に多台数導入に結び付けて営業面での実績作りに生かしていきたいところです。

最後になりますが、最近の遊技機はパチスロも含めて高玉単価、高コイン単価の機種が増えつつあります。このことを考えても、LT搭載機という括りだけで設置してしまうと、ファンが座りづらい状況を作ってしまう可能性があります。そうなると出玉面ではないところでもファンが座りづらい機種配置に繋がってしまい、結果としてファンの遊技意欲を削いでしまうことにもなりかねません。

こういった点も視野に入れて、機種配置を考えてみてはいかかでしょうか?

 

【筆者紹介】北瀬紳一郎(きたせ・しんいちろう)

株式会社ピーナレッジマネジメント代表取締役社長。2022年に会社設立し、遊技機の稼働貢献予測や各種シミュレーションを提供する。前職のシステムメーカーでは、現場のサービスマンから営業所長、商品の開発企画などに携わり、全国平均データを使ったサービスをベースにした講演なども多数出演した。現在は余暇進の遊技機研究委員会の副委員長も務め、業務の合間に時間があればホールで遊技する生粋のパチンコファン。趣味は、遊技機の機種評価はもちろん、公営競技(中央競馬)の予想は趣味の域を超えたレベル。お酒も大好きで、ツイッターのフォロワー数は現在1万人超。集客に役立つSNSの活用も常に考えている。

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