日工組総会 パチンコ証紙発給枚数は前期比29万枚減の約82万枚
遊技通信2024年5月30日
日工組(榎本善紀理事長)は5月29日、都内千代田区のグランドアーク半蔵門で第64回通常総会を開催した。
議案審議では、上程5議案をすべて可決承認。事業報告では、今期の新台供給数を示す証紙発給枚数が報告され、ぱちんこ遊技機は前期比約29万枚減の約82万枚(遊技盤約35万枚を含む)に減少した。これはコロナ禍の影響でホール営業や遊技機販売に大きな支障をきたした令和2年度を下回る数字となっている。
回胴式遊技機は、前期比約2万枚減の約25万枚。「スマートパチスロ」の登場で規則改正以降の厳しい状況から回復傾向にはあるが、新たなファンの掘り起こしが課題となっている。
今期のリサイクル事業については、回収システムによる使用済み遊技機の回収量は約91万台(ぱちんこ遊技機874万台、回胴式遊技機17万台)で前期比で15万台の減少となった。
総会後の懇親会で挨拶した榎本理事長は、「パチンコのゲーム性の幅を広げられるように警察庁と折衝してきたが、早ければ1~2ヵ月の間で何とかいい形で回答いただけると思う」と述べた。また、「ホール団体とメーカー団体が警察庁に色々なことを相談してきたが、その中で専用賞品という成果が出始めている。これは大きな一歩ではあるが、ホールに足を運んでいただくお客様を増やし、業界に活気を取り戻すことを念頭に今期も活動していく」と述べ、組合活動への理解と協力を求めた。
来賓の挨拶に立った警察庁生活安全局保安課の山形慎之助課長補佐が松下和彦課長の講話を代読。「榎本理事長とは随時コミュニケーションを図り、業界の課題や取り組みについてお聞きしているが、今後も日工組としての課題や意見に真摯に耳を傾けながら、業界全体の健全化に向けた取り組みについてはしっかりと支援していきたい」と述べた。