1月のホール企業採用熱 平均値1.0を下回る0.91ポイント
遊技通信2024年2月15日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2024年1月の採用ニーズは平均値を下回る0.91ポイントだったことがわかった。
同社の滝沢統括マネージャーは「平均値を下回るのは2023年1月以来で1年ぶりだが、1月だけを切り取ってみると5年連続の平均値割れ」とし「年始休みを挟み始動が3週目になる企業や月を跨ぐ企業が目立つなど徐々に採用熱が高まる例年通りの動きだが7月の新紙幣発行に伴う業界への影響を踏まえると春先の採用ニーズが例年より下回る可能性は否定できない」と述べた。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、1月1日に発生した令和6年能登半島地震で、パチンコ店も被害を受けた。損傷を受けた店舗は石川県、富山県、新潟県の3県で計67店舗。東京都遊技業協同組合は、石川県に義援金1,000万円の支出を決定し、遊技業界の主要13団体で構成するパチンコ・パチスロ産業21世紀会からも石川県に1,000万円の支援金を支給する方針となっている。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「実質賃金マイナスを背景にさらなる賃上げの気運は高まっており多様な人材が新たな職場を求め活発的に動きそうだ」とする一方「当業界への転職優先度は下落しており競合他社との比較、併願の際いかに差別化するか人材ベースでの臨機応変な条件出しは今後ますます重要度が高まりそうだ」と見解を示した。