12月のホール企業採用熱 過去5年間の同月比で一番高い数値を記録
遊技通信2024年1月15日
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2023年12月の採用ニーズは前月を上回る1.08ポイントだったことがわかった。
同社の滝沢統括マネージャーは「年末年始商戦を控えた時期においても人材と接点を持つことの優先度を高める企業が目立ち、過去5年間の同月比で一番高い数値を示した」とし「求職者の業職種選択の幅が広がる昨今、パチンコ・パチスロ遊技経験のある人材が改めて注目されている」と現況を語った。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では昨年12月9日、日本iスポーツ機構が遊技機の入替を競技化した「iスポーツ日本シリーズ2023」を開催した。「iスポーツ」は、1対1で設置スピードと正確さを競うというもので当日はホールスタッフ30名が参加。同機構は、店舗への貢献度が高い作業を行うスタッフにスポットが当たる機会を提供するために、遊技機の入替をスポーツとして全国に広げていく意向を示している。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「円安や物価上昇などの影響は今後も続くと予想され、業績や事業の変化、組織や就業者のマインド変化も含めて転職に対する意識は高まり、多様な人材と接点を持てる機会も広まりそうだ」とする一方「当業界でいえば物流の2024年問題や新紙幣対応などの課題は、事業や業績のみならず組織や採用にも影響し2極化がさらに加速しそうだ」と語る。