能登半島地震への対応で日本ソフトインフラ研究センターが防災物資を提供
遊技通信2024年1月11日
「防災備蓄プロジェクト」を展開する特定非営利活動法人 日本ソフトインフラ研究センター(JSI)は1月3日、能登半島地震の発生に伴い、被災地の石川県輪島市へ防災物資(携帯トイレ及びアルミブランケット)を届けた。
JSIでは特に被害の大きかった輪島市へ防災物資を届けたいと考え、能登半島地震発生直後にJSIが備蓄している防災物資(携帯トイレ7万回分、アルミブランケット5万個、パン1,000個、飲料水1,000本)をトラックに積み込んで被災地に向け出発。1月2日に輪島市役所に問合せしたところ、断水や停電、物資の不足に困っているとのことから携帯トイレとアルミブランケットなら今すぐにでも受け容れたいとの回答を得て、物資の一括受け容れ場所として指定されていた輪島市文化会館を目指して移動した。輪島市役所からはその時点で通行可能と考えられていた経路を案内されたほか、途中で寸断が明らかになるなど道路事情が刻々と変化することから逐一連絡をもらい、正確な情報提供に基づいて輪島市内まで移動できたという。
1月3日には道中で携帯トイレ・アルミブランケット・パン・飲料水を必要な方へ提供しながら、輪島市文化会館へ到着。携帯トイレ5万回分、アルミブランケット2万個を届けた。輪島市文化会館は市の災害拠点となっていることから消防や自衛隊等の車両が頻繁に出入りするなど慌ただしい様子だったが、JSIからの物資はスムーズに受け容れられた。
輪島市の職員から「遠くから本当にありがとうございます。すぐにでも市民に配ります」との言葉が寄せられ、特に断水中のため必要とされていた携帯トイレに対しては深い感謝の意が示された。また、避難所等への掲出で役立てるよう「災害用伝言ダイヤル(171)周知啓発ポスター」も市役所の担当へ預けた。
JSIでは「阪神・淡路大震災及び東日本大震災直後の対応と比較し、今回は地元自治体との相互連携及び警察・消防等からの情報提供及び案内は非常に迅速かつスムーズであり、被災後の非常に厳しい条件下でありながら最短で現地へ携帯トイレ及びアルミブランケット等を届けることができた」としている。
避難所等への掲出で役立てるよう輪島市役所に預けた災害用伝言ダイヤル周知啓発ポスター