プローバグループが取引先と交流会 中期方針および2023年8月期決算報告
遊技通信2023年11月24日
広島県を中心に島根、山口におけるホール展開をはじめ、飲食や介護、人材開発、ゲームセンターなど幅広い事業を手掛けるプローバグループは11月17日、広島市内のリーガロイヤルホテル広島で、グループの方針や業績を報告する「2023年度プローバグループ お取引先様との交流会」を開催した。
当日は、同社と取引のある遊技機メーカーをはじめ、金融機関、新聞社など86社101名が参加した。
冒頭に挨拶したプローバホールディングスの平本直樹代表取締役CEOは、「私が社長に就任したのは2010年で、当時はパチンコとゲームセンターのアミューズメント事業を中心に運営していた。収入構成比で見ると、当時はパチンコ事業が全体の95%を占めていたが、我々のコア事業であるパチンコが元気なうちに多角化を進めたことで、現在は40%がパチンコ以外の事業となっている。新規事業に光明が見え始めたことで、当初の想定以上の業績を残すことができた」と述べた。
また、プローバグループが今年で創業60周年を迎えることから、同社の経営理念「地域社会、お客様、従業員の3つの満足の追求」を昇華させ、「人々の生活を豊かにします」というパーパスを策定したことが発表された。
続いて同社の中野修代表取締役COOが、中期方針および2023年8月期決算報告を行った。
2023年8月期の売上総利益は、コア事業のパチンコに加えて他の事業の成長で売上高は前期比4.7%増の347億3300万円、新規事業への投資とエネルギー価格の高騰による光熱費の増加によって、経常利益は同1%減の3億1,800万円とほぼ横ばいで推移した。
中期方針では、2017年に策定した中期経営計画「ROAD to 2025」をバージョンアップさせた「ROAD to 2030」を発表。
中野COOは、「コア事業であるパチンコとアミューズメントをより強固にし、成長期に入った他の事業を第3、第4の柱に成長させていく」と述べたほか、2030年のありたい姿として、個の成長と会社の成長の両輪で強存強栄を実現する「日本一“成長を楽しめる” 会社」を掲げた。
業界の再編がさらに進んでいくことが予想されることから、パチンコ事業では、一層の効率化を目指したドミナント戦略に注力。多角化事業では、昨年12月に「株式会社UBX JAPAN」を設立し、今年1月には「UBX INTERNATINAL LIMITED」と日本国内のマスターフランチャイジー契約を締結した。今年8月には、直営店のフィットネスボクシングスタジオ「UBX BOXING+STRENGTH」を都内の神楽坂、大森、小伝馬町にオープン。「UBX」は、2030年に国内100店舗のFC展開を目指していくことが発表された。
第二部の懇親会では、冒頭にUBX JAPANの倉岡征克COOが挨拶し、その後は取引先同士の懇親を深めた。