スマスロ『麻雀格闘倶楽部 覚醒』が覚醒するとすごい!
アミューズメントジャパン2023年7月31日
日本プロ麻雀連盟公認シリーズ『麻雀格闘(ファイト)倶楽部』の初代パチスロ機(KPE製)がホールに導入されたのは2014年5月。本機『麻雀格闘倶楽部 覚醒』は5作目だ。初代は純増2.0枚のART機で、実在のプロ雀士たちとのリアル対局であがればARTという斬新なゲーム性が受け長期稼働した。
元々、アーケード用麻雀ゲームとして2002年から17作品が稼働してきたコンテンツのパチスロ化だけに、ファン層の厚さと作り込まれたゲーム性は折り紙付きだ。歴代のパチスロは足かけ10年にわたり多くのファンに支持されてきた。
最新作『麻雀格闘倶楽部 覚醒』はスマスロで、純増約8.0枚・ゲーム数管理のAT機。二階堂亜樹・留美や滝沢和典、佐々木寿人、魚谷侑未、岡田紗佳、伊達朱里紗など、麻雀プロリーグ「Mリーグ」で活躍する人気プロが多数登場する。
東京・晴海にあるコナミアミューズメントさんにおじゃまして試打をさせていただいた。ノーマル基板の実機を設定6にしてもらう。リアル対局突入後、まずは25G+α間にテンパイを、次にあがりを目ざすのだが、期待度はそれぞれ約43%と約25%と、ほど良いバランスだ。
レア役だけでなくリプレイも手牌を進ませるチャンスとなるガチ抽選なので、期待感が途切れることがない。テンパイ後にリプレイ・レア役の一部で「逆押ししてドヤッ!!!図柄を狙え」の告知が出たら、目押しをして1つでも止まればあがり(AT)のチャンス。こうした演出のバリエーションも通常時を退屈させない要素だ。
あがった翻数に応じてATの初期ゲーム数が変化するため(最低で子の満貫で10G。最高は親の2倍役満で120G)、テンパイ中の手配やあがり時の裏ドラなどもしっかり見ながらプレイする。
打ち始めて5分ほどで初あがり。リプレイでテンパイ、チャンス目A(スイカ右下がりテンパイハズレ)であがった。子の跳ね満で初期ゲーム数は15Gだ。それにしてもAT初当たり確率1/141.6の設定6はさすがに当たりが軽い。
リアル対戦時は、対局するプロ雀士の組み合わせによってツモ運や翻数の期待度が変化する。二階堂瑠美・亜樹姉妹と高宮まりと対戦する「豪華絢爛戦」ならば期待度はMAX。試打中一度だけ出現、子の役満で初期ゲーム数は40Gだった。
対局時にはイベントが数多く発生して単調さを感じさせない。バカンスモード(翻数アップ高確)や役満戦などのシリーズ定番イベントのほか、今作ではナイトプールモード(翻数&ツモ運アップのW高確)やテツマンチャンス(対局勝利の大チャンス)を新たに搭載した。
本機最大の特徴は、継続率60%以上のSTと確変(終了後の高確率状態)でループする「Wループシステム」だ。確変は通常時に「(裏)覚醒モード」に滞在することで発動する。この2つのモードは、規定ゲーム数160G+α消化でAT当選が濃厚となるスペシャルモード。「覚醒モード」は、初当たり確率約1/99で継続率が80%以上、「裏覚醒モード」ならば初当たり確率約1/30、継続率90%で突入時の期待枚数が約3200枚という強力なポテンシャルを発揮する。
通常時は他に3つの滞在モードが存在する。「通常モード」は770G+α、「引き戻しモード」は390G+α、「裏覚醒準備モード」は960G+αのそれぞれ規定ゲーム数消化でAT当選が濃厚となる。「裏覚醒準備モード」はその名の通り、次回「裏覚醒モード」が濃厚となるため、770Gを消化した次の対局でノー和了ならば(ATに入らなければ)、960G消化した次の対局終了までやめてはいけない。
AT中は、出玉への期待感を高めてくれる上乗せ特化ゾーンが用意されている。継続率84%「和了乱舞」はST式のゲーム数上乗せゾーンで、10G以内に上乗せが発生すればSTゲーム数が再セットされる。「役満ループモード」は、役満あがり(子40G・親60G)の50%ループが濃厚となる。レジェンド小島武夫プロ(故人)のお姿も拝見できる。
本機には、1セット12G・継続率80%or90%or95%のスペシャルAT「究極Mリーグ」も用意されている。終了後は覚醒モード突入が濃厚になるため、その破壊力は抜群だ。突入チャンスは、「AT継続をかけた格闘倶楽部バトル勝利の一部」または、「通常時テンパイ後の対局勝利の一部」の2つ。いずれも中リールに1つしかない「究極目」を狙って(予告あり)停まれば、究極Mリーグ突入が濃厚となる。
約2時間の試打で獲得枚数は1580枚(スマスロなので筐体に表示)。実店舗で打つのと違い勝ち負けは関係ないが、思った以上に充実感があった。その理由のひとつは、リプレイの存在だ。対局でのあがりやATの継続、特化ゾーンの突入、「ドヤッ!!!図柄」の出現などに薄いながらもリプレイがからむ。「レア役待ち」ではない、普段頻繁に出るリプレイが突破口を切り開いてくれるという期待感が演出を生かす。見事ATを獲得すれば、チャンスを自分でモノにしたという“自力感”はレア役からATに入った時よりも大きい。
もちろん、低設定域では印象も変わるだろうが、導入ホールさんでは上手に使ってもらい歴代の『麻雀格闘倶楽部』同様、長期稼働機種として育成して欲しいと思う。
導入は9月19日からの予定で、Mリーグの開幕時期に合わせている。麻雀ファンをホールに誘因するために、Mリーグを中継するAbemaTVで『麻雀格闘倶楽部 覚醒』のCMを放映。Mリーガーによる機種解説動画の配信や、Mリーガーと日本プロ麻雀連盟のTwitterでの情報拡散も行う。
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『麻雀格闘倶楽部 覚醒』
AT初当たり確率:1/246.8(設定1)~1/141.6(設定6)
出玉率:97.5%(設定1)〜110.0%(設定6)
文=アミューズメントジャパン編集部