日遊協「共生の森・仙台10周年記念式」を開催
遊技通信2023年6月28日
日遊協は6月9日、宮城県仙台市若林区のJRフルーツパーク仙台あらはま研修棟で、社会貢献・環境対策委員会主催の令和5年度みどりのきずな再生事業「共生の森・仙台10周年記念式」を開催した。
日遊協では、2011年3月11日の東日本大震災により被災した海岸防災林の早期復旧を目指して林野庁が取り組む「みどりのきずな」再生プロジェクトと連携し、13年5月に仙台市荒浜谷地中林地区で社会貢献・環境対策委員会が「共生の森・仙台」と銘打って活動を開始した。
何もないところから1本1本、松の苗を植え、下草刈りなどメンテナンスを続けた結果、海岸防災林として十分に成長したことから2023年3月末で返還し、当地での活動が10周年を迎えたことを記念して、当初より活動に参加し尽力してきた会員企業33社1名(現地での表彰は24社1名)やさいたま森林サポータークラブに感謝状を贈呈した。
開会に先立ち谷口久徳東北支部長は「数百年に一度という大変な津波が東北を襲ったことは昨日のことのように感じている。日遊協有志が集まり、数百年後の人たちに思いを馳せてこの防災林を植えてきた。皆さんの協力に改めて心から感謝を申し上げたい」と述べた。林野庁東北森林管理局仙台森林管理署の石川和美氏は「下草刈りなどに汗を流していただいた結果、崩壊していた海岸林が再び立派な海岸林へと生まれ変わりつつある」と謝意を示し、引き続き日遊協の協力を呼び掛けた。
2008年から埼玉県の「共生の森・嵐山町」で里山づくりのサポーターとして関わり、仙台でも継続協力を得ているさいたま森林サポータークラブの小室正人専務理事は「最初は高さ20~30センチ程度の小さな苗を植えたが、その当時のことを思い返すと、このあたりは何もなかった。小さな苗木がこんなに大きくなるのかと感慨深い」と語った。