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パチンコ業界ニュース

地域貢献する話題の屋台 アミューズメントジャパン2023年6月26日

INTERVIEW
井芹洋之
ビート・アップ 代表取締役社長

パチンコホールの店舗前に長い行列。お客の目当ては、たこ焼きや唐揚げといったお祭りや縁日にあるような飲食の屋台だ。老若男女問わず、嬉しそうにたこ焼きを頬張る姿はとても微笑ましい。運営するのは、加盟13法人からなるやたい劇場グループだ。地域住民との関わりにスポットを当てた集客方法で話題のやたい劇場の創始者でビート・アップの井芹洋之社長にこの事業について聞いた。

お昼のピーク時には40人もの行列ができる盛況ぶり。それもそのはず、たこ焼き6個入りがたったの200円という驚きの安さ。お客の中には、やたい劇場が楽しみでホールに遊びに来る常連さんも少なくない。

「週末に低貸しで遊ぶのが唯一の楽しみ。やたい劇場さんがホールに来るときは、たこ焼きや唐揚げも楽しめる」「勝った日の帰りにやたい劇場でたこ焼きを買って帰ると得した気分になります」「もともとパチンコはやめてたんですが、屋台のたこ焼きを買いに来たついでに、久しぶりに遊んだら面白かった。頻度は少ないですが、たまに遊びに来ますよ」

話を聞くと、やたい劇場の利用者の多くは地域住民だ。井芹社長がサービス面でこだわったのは、地域住民に低コストで美味しいものを提供すること。800円や1000円で提供しても意味がないと言う。根拠は、井芹社長の一風変わった経歴が関係していた。

ホールで店長として勤務
販社で遊技機の販売も

井芹社長は異色の経歴の持ち主だ。パチンコ業界に携わり始めたのは26歳の時。熊本のホール経営企業に入社した。4年半の勤務の中で、店長職を経験し新店の立ち上げにも携わった。その後、遊技機の販売会社に転職。約9年務めてパチンコホール運営に内・外の両面から関わった。その後独立して、ビート・アップを創業。業界に10数年携わったからこそ感じるホールの集客に役立つサービス提案がしたいと考えた末の起業で、格安で美味しい食べ物を店舗周辺の地域住民に届ける屋台事業を始めた。

「ビート・アップの創業当時、業界を見てきて感じたのは、遊技人口が減少する中、地域を活性化できるサービスや空間を提供しないと業界は苦しくなるということ。つまりは、ホールを人が集まる場所にしなくてはいけない。一度パチンコで遊ばなくなり足が遠のくと、ホールとお客の接点がなくなります。でも、パチンコ以外で来店する理由があれば、遊技を再開する一因を作れる可能性があると考えました」(井芹社長)

ユーザーや地域住民の
ニーズを突き詰めた屋台

やたい劇場が通常の屋台と大きく異なるのは、提供する商品の費用の約7割をホールが負担する点だ。たこ焼きで言えば、一般的に700円前後するがやたい劇場では200円で提供している。この価格設定とスキームが、やたい劇場がホールに支持される所以だ。関東の某A法人の店長は違いをこう話す。

「ホール側が費用を負担するというスキームはすごく抵抗がありました。正直なところ、無料でやってくれる屋台はいくらでもあります。ですが、両社を比べてみると明らかにやたい劇場さんの方が評判が良い。お客に聞けば、『1000円あれば打つでしょ? と返ってきた』。また、地域住民に尋ねると、『通常価格で屋台が出ていても魅力がない。やたい劇場の時は、得した気分になるから買いに行く』とのお言葉をもらいました」


つまり、やたい劇場のシステムはお客様目線のユーザーや地域住民の心理をしっかりと捉えたサービスで、ホール敷地内の営業に限っては通常の屋台は需要が少ないようだ。現在は、たこ焼きや焼きそば、唐揚げ、肉巻きおにぎりなどのB級グルメの提供のほかに、野菜や卵などが詰め放題などの物販も実施。地域住民に「もう一回行きたい」と思わせるアイデア企画を日々更新して届けている。

派遣するスタッフにも強いこだわりがある。スタッフに茶髪や髭、サンダルなど怖い印象を与える身なりは許さない。設置する屋台やキッチンカーの衛生面も高い基準を設けている。接客業として、お客から不満が出る事柄は徹底して排除している。その最たる例として、FC加盟店のサービスレベルの統一と向上を目的に、スタッフの技術試験制度の導入などを予定している。しっかりとした評価制度を設けることで、エリア格差を無くす方針だ。

屋台はグレーなのか?
15年の事業継続が示す透明性

「ホール敷地内での屋台営業はグレーではないのか? 白黒はっきりさせたい!」。やたい劇場を始めてからホール法人に幾度となく聞かれた言葉だ。答は営業面積外で行う限りは問題がない。井芹社長はこのサービスを始めるにあたり、全国の警察署の生活安全課や県遊協を何度も周り議論を重ねてきた。さまざまなモノの捉え方をする人がいるが、やたい劇場のサービスはしっかりとルールに則っている。その根拠が15年にわたってサービスを続けられていること。ホールが満足するサービスを提供し続けてきた上で、しっかりとルールを守っているからこその信頼と言えよう。

ホール来店者のお困り解決
進化する屋台のカタチ

今後のサービス展開について井芹社長は、決して飲食屋台の派遣だけにこだわる必要はないと考えている。あくまでもパチンコホールが地域住民が集まる場所になるための手法の一つでしかないとの思いからだ。

「『スマスロ北斗の拳』のようなお客様を呼べる機種の導入はもちろんですが、10数年前とは遊技機の性能も異なる。そうなると、ホールに足を運んでもらう理由付けが時代に合わせて必要。そう考えると、屋台のサービスも来店客のお困りごとを解決する方向になっていくはずです」(井芹社長)
 
見据えるサービスは、キッチンカーのような車両を使ったさまざまな企画。パチンコで遊びながら、順番を待つ。やたい劇場のスキームであれば、来店客に安価でサービスを体験・楽しんでもらえる。流行りのサービスがホールにあれば他より手軽に楽しめる。地域の活性化を掲げるやたい劇場グループの動向に注目したい。

※『月刊アミューズメントジャパン』2023年7月号に掲載した記事を転載しました。

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