テクノ大徳が破産手続き開始決定を受ける
遊技通信2023年5月10日
信用情報機関によれば、大阪府堺市堺区のホール経営企業である株式会社テクノ大徳が5月9日、大阪地裁堺支部より破産手続き開始決定を受けたことが分かった。
同社は1993年に設立され、当初は不動産業を手がけていたが、2004年にパチンコ店経営企業を吸収合併して業態転換を図った。堺市内で「エムズ本店&プレミアムライト店」「Passimo21」するほか、かつては東京都千代田区や大阪府枚方市、兵庫県尼崎市で「エムズ」の屋号で展開していた。2014年7月期には年収入高約59億円を計上していたが、業界不振の影響に加え、近隣に同業他社の大型店舗が出店したことで顧客争奪戦が激化。収入高は減少傾向で推移し、店舗開設費用など有利子負債の返済が重荷になり、資金繰りも悪化していた。
2022年7月期の年収入高は約21億円にまで落ち込み、厳しい経営を余儀なくされるなか、事業継続を断念し今回の措置となった。負債は2022年7月期末時点で約34億円だが、変動している可能性がある。
なお「エムズ本店&プレミアムライト店」は、3月23日にKAM株式会社が吸収分割したことが公報に掲載されている。