三重遊協「経営者・ホール責任者研修会」開催、防災拠点化など災害時におけるホールの役割について講演
遊技日本2023年2月20日
三重県遊技業協同組合(権田清理事長)は2月9日、三重県津市のグリーンパーク津において、経営者・ホール責任者研修会を開催した。
権田理事長は冒頭の挨拶で、近年、緩和されつつある出玉規制や広告宣伝規制の見直しについて、遊技業界が社会の要請に誠実に向き合ってきた結果であるとして、「今後も新たな自主規制を遵守することはもちろん、過度な競争によるルールの逸脱がないように特段の配意をする必要がある」と述べた。また今後の社会貢献活動の方向性として、「災害時におけるホールの防災拠点化や防災備蓄などが示されており、同県でも一部の組合支部やホールでは、地元自治体との避難場所協定や支援、防災備蓄を行っているが、体系的な取組みについては残念ながら遅れている」と現状を述べ、「今後は組合本部が中心となって、三重県や地元自治体のほか、県警とも協議を行いながら、災害時にホールがどのような役割を果たして地域に貢献出来るのかを検討しながら、計画的な対策を推進していきたい」と今後の方向性を示した。
研修会には、三重県警察本部生活安全部生活安全企画課から松田新吾許可等室長と坂﨑博課長補佐が出席。第一部では坂﨑課長補佐が行政講話を行い、「スマスロ、スマパチ導入の趣旨と依存対策問題について」「今後の広告宣伝規制の在り方」「新台入れ替え時の留意事項」などを挙げ、ぱちんこ営業の適正化について要請した。
第二部では特定非営利活動法人日本ソフトインフラ研究センターの桑原美佳防災備蓄プロジェクト統括本部長が、「災害時における『ぱちんこホールの役割』について」講演。元警視総監の井上幸彦氏による「SDGsと防災まちづくりについて」、東京大学の加藤孝明教授による「ぱちんこホール駐車場の災害時の活用を含む『災害時自立生活圏構想』と『防災まちづくり』」のビデオ講演が行われたほか、災害時におけるぱちんこホールの役割について、「想定外をなくし事前防災・事前復興を謳う『国土強靭化』に沿った事業」「防災力の向上とパチンコホールの果たすべき地域社会貢献について」「安否確認及び防災備蓄とその周知の具体的活用方法について」「ローリングストックについて」など、今後の組合・ホールの防災拠点化や防災備蓄の重要性について具体的な内容が示された。