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パチンコ業界ニュース

憂さ晴らしとパチンコ 遊技通信2023年2月20日

1.憂さ晴らし

先日、立川駅前のD’STATIO(店名)で、久しぶりにパチンコを打ちました。ですが、打ち始めて30分くらい経ったとき、時間を浪費している感覚におそわれて止めました。約30年前(学生時代)は、新宿アラジン(店名)で、開店から閉店まで打っていたこともありましたから、パチンコ遊技に対する感覚が大きく変わったということです。私の感覚では、金銭的余裕のないときほどパチンコに関心が向きました。空き時間が減ったこともありますが、大学教員になって経済的に安定してからは、徐々にパチンコから遠のきました。

私の前任校の元同僚は、大阪の某大学に助手として勤務していたときに、ひどいパワハラを受けて逃げるようにパチンコ店に行きFクイーン(機種名)を打っていたと話していました。パチンコは一時的な憂さを晴らす娯楽としての機能もあります。元同僚は、大学を異動して環境が改善したら、パチンコを打たなくなったそうです。私も元同僚も、パチンコで生活に支障を来すことはなく、「一時的な憂さ晴らし」として活用していたのです。

倉茂貞助(1987:『日本大百科全書』17「賭博」の項)では、単調で個性に乏しい日常生活をしている人がギャンブルに深入りしやすいとしていますが、それは、日常生活で優越感と解放感を満たす機会が少ないからです。単調な生活をしている人の中には、優越感と解放感を得るためにギャンブルを必要とする人もいるということです。憂さ晴らしをギャンブルでする必然性もないのですが、倉持(1987)では「もっとも簡単でかつ強く優越感と解放感を満たすことができる娯楽が賭け事といえる」と解説しています。まさに、その通りです。

2.ギャンブルとしてのパチンコ

前回、宝くじの報酬期待効果について解説しました。すべてのギャンブルで最も射幸性が高いのが宝くじです。還元率約46%の宝くじを5千円買って、その19.5%が億単位の当選を期待するのですから、その射幸性は極めて高いと言えます。

図はパチンコの報酬効果です。20万円(元金の40倍)以上を期待する人はほとんどいません(20万以上を期待する人は0.18%)。ほとんどが、2~3倍を期待する程度で、元金の2万倍を19.5%も期待する宝くじと比べると、パチンコの射幸性がいかに低いかがわかると思います。庶民にとって「一時的な憂さ晴らし」に最適なギャンブルがパチンコといえます。

パチンコは法的には遊技に属しています。現行ギャンブルの中で、パチンコの最大の特徴は遊技(ゲーム)性です。パチンコは射幸性は低いがゲーム性は大きいのです。そのため、実際は完全確率で抽選されているにも関わらず、制御妄想が生じやすいのです。制御妄想は、遊技者が大当たりに関与したかのように思い込む現象です。電子ゲーム(ECM)に近く、ゲーム依存に近い現象を引き起こします。

ただし、ゲームやギャンブルの依存は行動嗜癖(しへき)といって、アルコール依存のような物質依存とは重症化のリスクが大きく異なります。物質依存の場合、脳内変化や生理学的依存の状態が明らかとなっています。依存と呼ばれる病気にも種類があるのです。

 

筆者紹介:早野慎吾(都留文科大学 教授) 神奈川県出身 専門は言語心理学、社会言語学。1992年上智大学大学院文学研究科修了。常磐大学講師、宮崎大学准教授などを経て2012年より現職。言語とパーソナリティの関係を中心に研究していたが、通勤時、立川駅前で開店前のパチンコ店に毎日のように客が並んでいる様子を見て、パチンコ関連の研究を始める。現在、パチンコを中心としたギャンブル依存問題とAIによる人形浄瑠璃ロボットに関する研究を行っている。著書『首都圏の言語生態』、『パチンコ広告のあおり表現の研究:パチンコ問題を考える』など多数。

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