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パチンコ業界ニュース

遊技機の演出カスタムについて 遊技通信2023年2月1日

続々と新機種が出てくるパチンコ遊技機。機種の優劣を判断する中で、今まではスペックやコンテンツを重視していたが、筆者はカスタム機能に注目するようになった。それは遊技客がパチンコをする時の変容にあわせた機能だと思う。

そもそもボタンは海物語で常連層がリーチのたびに台を叩いていたのをヒントに作られたものだ。パチンコの演出に一喜一憂しボタンを能動的に叩き、喜ぶ姿が大半だった。今でも高齢常連層を中心に同様の客層がいる店舗は実に微笑ましく感じる。一方新機種にいる常連層の中には携帯を眺めながらパチンコをする層が目立ち始めた。パチンコの演出を見ることなく動画を鑑賞する状況に「演出が面白くないのか」と感じていたものだ。

実際に遊技を行うと、はじめこそ美麗な液晶の演出に高揚するが、長く打つとリーチの体系が見え始める。ハズレであろうとほぼ確信できる長いリーチがこれでもかと続く。「ハラハラドキドキ」ではなく「どうせ当たらない」「やっぱり当たらない」と、その時間の無駄さに気を削がれる思いをすることも確かだ。長時間遊技する客なら思うことだろう。できる限り高揚感がないハズレリーチは見たくない。リーチ時間が長くなる中、特にその傾向は顕著だ。2分以上のハズレリーチを見たあとは「時間と期待を返せ」とでも言いたくなる。期待がないリーチのときには動画でも見ておいたほうがマシ。ハズレリーチに期待したくない。そんな遊技者層に好評なのがカスタム機能だ。

「Pリゼロ鬼がかりver」を打つ人を見ていると、半分は先バレモードを利用している。特に動画を見ている層はほぼ全てと言ってもいいくらいだ。先バレモードとは、保留入賞時に宝玉ランプの発光色と専用の入賞音で信頼度を示唆する。大当りの約95%は赤発光から当たる。その信頼度は約40%だそうだ。このモードにすると擬似連の発生が少なくなり、無駄にドキドキすることを少なくできる。また大当りの殆どが赤発光からであることから、高揚感のタイミングが明確だ。専用の入賞音が鳴るので盤面を見る必要もない。
「Pエヴァ15(未来への咆哮)」ではシンプルモードを使っている層が多い。おそらくレバブルアップとインパクトフラッシュをアップしているのだろう。

カスタマイズを使うことにより、無駄な演出を避けると同時に大当りの期待が高い演出に偏らせている事がわかる。動画を見ている層はパチンコの演出を楽しむ層ではなく、パチンコでの勝ち負けを重要視している層が多い。恐らくその中には軍団・打ち子の存在もいることだろう。それでも長期間高稼働でいる機種があるのはホールとしてありがたい。

今後新機種を選定する際は、このカスタムモードは必ずチェックすべき項目だと言える。特にパチンコを楽しみたい層に対するカスタムと勝負として来る層両方に対応するものが必要だ。規則にあわせパチンコが変わる。パチンコが変われば客層も打ち方も変わってくる。そういうものだと思い、遊技機の選定眼を磨き続けていく必要がある。

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