大一が直営店でスマパチのフィールドテスト
アミューズメントジャパン2022年12月27日
大一は12月22日、日本遊技機工業組合の了承を得て、直営店の『大一岩塚店』(名古屋市)でスマートパチンコ(スマパチ)のフィールドテスト(FT)を開始。期間は1月16日(予定)まで。
FTの目的は幅広いユーザーに遊技してもらい、想定していない異常や不具合などが発生しないか検証すること。遊技したユーザーや業界関係者の意見を取り入れ、23年春の導入を目指すスマパチ開発の参考にするという。
同店の田崎一郎店長はFTについて「スマパチのFTということで、お客様も大きな期待を抱いているのではないかと思います。今回はスペック云々ではなく、遊技機や専用ユニットの操作方法の改善を目的としてのFTとなっておりますので、お客様の意見を吸い上げて、フィードバックしていければいいなと思います」と話す。
スマパチの導入は5台。今回導入された『e神・天才バカボン~完熟SPEC~』は、大当たり確率1/77.74の甘デジスペックだ。初回RUSH突入率約77%と多くのユーザーがスマパチを気軽に楽しめるスペックにした。
スマパチは玉が出てこない、玉に一切手を触れないのが一番の特徴。見た目で大きく変わった点としては、上皿・下皿がないこと。上皿部分は平たくなっており、現行の遊技機で残高が表示されていた部分に残り玉数の表示、計数ボタンが付いている。下皿がなくなり、大当たりしても玉が出てくることはないが、アタッカー(入賞口)に入ったぶん、残りの玉数が増えていく。
FT時の遊技方法は専用ユニットにお金を入れ、サンドに付いている転送ボタンを押すとスマパチにワンプッシュ分の玉数が表示される。あとはハンドルをひねるだけで普段通りに玉が飛ぶ。遊技を終了するときは、計数ボタンを長押しするだけ。専用ユニットに付いている返却ボタンを押し、カードを取り出して離席できる。
スマパチを体験しに来たという市内在住の男性客は「いつも先行導入される機種は打ちに来ています。全国初のスマパチ導入ということで、パチンコ仲間の間では話題です。上皿から玉が出てこないことに違和感がありましたが、慣れてきたら普段のように打てますね。何度か打たないと慣れるまでに時間はかかるかもしれませんが(笑)」と感想を語ってくれた。
23年春の導入を目指すスマパチ。導入までに見えてくる課題、ユーザーへの認知などを含めた取り組みが今後も必要になってきそうだ。