EBI 9月セミナー 稼動・粗利バランスの精度を高める施策を提案
遊技通信2022年9月28日
エンタテインメントビジネス総合研究所は9月27日、リモートを使ったEBI 9月セミナー 「運用を最適化する!機種ポジションを活用した戦略」を開催。遊技産業未来研究所の中野忠文代表が、店舗内の稼動・粗利における台数バランスを把握し、運用の精度を高めるための施策を提案した。
中野氏は、稼動と粗利の2軸で機種のポジションを設定することが重要になるとして「新台効果が薄れて稼動が低下した機種や台数が多く設置されたことで高粗利運用がファンに実感されてしまった機種は、ポジションが高粗利寄りに動いた多台数機になるほど今後のケアが必要になる」と指摘。高速消化の1種2種混合機や甘デジはジャンルやコーナーの増減台判断には使えるが、機種単位には落とし込みにくいことから今後力を入れる機種を選別し、投資配分を正しく判断するための分析が求められると述べた。
また、適正粗利を設定するためには低粗利と高粗利の運用バランスが重要になることから、低粗利運用の機種は機械代の回収が長期化するために年単位で設置できる機種を厳選する必要があるとしたほか、高粗利機種は新台効果で人気を保っていても一気に稼動が低下するリスクがあることから「粗利の高低のバランスを加味した適正な運用を心がけ、やむを得ず使うにしても各機種の立ち位置を正しく把握したうえで次の戦略を打ち出して欲しい」と述べた。