【合同インタビュー】ニューギンホールディングス 新井宏明代表取締役社長/「ファンファースト」精神で 想像を超えた機種を提供し続けたい
遊技日本2022年8月10日
本年4月にニューギングループの代表に就任した新井宏明社長の合同インタビューが7月5日、ニューギン茅場町ビルで行われ、新井新代表が掲げるビジョンやニューギングループの強みが語られた。
――社長就任した際の心境をお聞かせ下さい。
規則改正からコロナ禍、さらにはスマート遊技機も始まるという非常に大変なタイミングで大きな役割を仰せつかりましたが、事業承継としては計画的に準備を進めていましたので、来るべき時がきたという気持ちですね。あとはここから良くしていくのみです。
――これまで担当された部署や業務内容など経歴をお聞かせください。
入社当初はグループ直営店に配属され、玉運びからカウンターでの景品交換を経験しました。その後グループ会社のシンセイの購買部でリユースを中心に担当し、上野の事務所でマーケティング部の立ち上げを行った後、研究開発本部長を任され、製造本部長を兼任しました。
――社長に就任して、社内にどのようなメッセージを伝えられましたか?
経営理念を見直し、新たに「お客様の想像を超えていこう」というグループミッションを新設し、5つの行動指針を示しました。グループミッションの具体例を言うならば、開発部署だったら既存にない新しいスペックやハード面の開発が挙げられますね。私自身もユーザーでもあるので、今まで見たことも打ったことのないような台を打つ時は感動しますし、そういった想像を超えた機種をリリースできたらという想いです。
――ニューギングループの強みはどこにあると感じていますか?
直営店を持っているのでホール様の経営目線に立てるという点、ホール様の遊技台代金の負担を軽減できるECOパチなどの仕組みを構築している点の2つが最大の強みだと感じています。
――今後着手したい改革や取り組み、経営方針についてお聞かせください。
グループミッションを基に、想像を超えるものを継続して提供していきます。これは基本であり変わらない方針です。それと今年新設した「先端技術ラボ」という部署でさまざまなことの研究やチャレンジを進めていきたいですね。
――今年15周年を迎える「花の慶次」シリーズの今後について、遊技機開発やファン向けの施策の方向性についてお聞かせください。
初代をリリースした時からいえることですが、原作の世界観に加えて、斬新なスペックで15年もの長い間ご支持を受けていると考えています。チャレンジする姿勢は続けながら、ファンファーストの精神で新しいユーザーを生み出し続けるシリーズ機にしたいですね。
――今後のECOパチの展開についてはどうお考えでしょうか。
ECOパチを始めて14年程経過しました。当初は私自身もプロジェクトメンバーでしたので思い入れ深いのですが、そろそろプロジェクト自体を進化させたいと考えています。来年の市場導入を目処に新しいECOプロジェクトを発表予定ですのでぜひご期待ください。
――スマート遊技機について御社ではどのようなお考えで取り組まれていますか?
スマート遊技機はデジタル化への第一歩です。それはデジタル化が進む世の中の流れについていく点でも業界が一歩進んだといえるのではないでしょうか。今のデジタル技術を組み合わせるとECOパチでよりコストを下げたり、新しいサービスに繋がる要素は多いと思います。スマート遊技機は完成系ではなく、今後大きな世界に広がるためのスタートラインになると思っています。実際にスマートパチスロの申請は進めていますし、11月導入予定なのでそこに間に合うように準備を進めていきます。
――スマート遊技機が遊技業界に与えるポジティブな影響についてはどうお考えでしょうか?
パチンコ・パチスロをしない理由のひとつに騒音の問題がありますが、島設備が不要な環境になることで必然的に遊技機の音量も小さくすることができますよね。問題視されている環境が改善できるという点では大きなポジティブ要素だと思います。
――業界全体の課題であるファン人口の増加について、ニューギングループがどのような役割を担えるかについてお聞かせください。
先ほども申し上げた通り、ファンファーストという気持ちで取り組んでいきます。組合としても、大正大学の学生とファン人口を増やすための企画を行いましたが、「やり方がわからない」「周りの人がやっていないから興味がない」といった意見がありました。もっとパチンコ・パチ スロに触れられる環境を整えていかないといつまで経ってもファン人口は回復しませんし、アナログでもデジタルでも手に触れられる機会を増やしていきたいです。私自身、日工組の広報委員も担当していますので、業界のイメージ向上に努めていきたいです。
――最後に、ホール様、遊技業界に向けてメッセージをお願いします。
斜陽産業だと言われ続けていますが、まだまだ巨大な産業であり魅力のある産業だと思っています。改めてちゃんと力を合わせていけばもっと良い業界になるはずです。楽しさを伝えながら業界を発展させるために共に頑張っていきましょう。