連休中はファンの定着重視の運用を 遊技産業未来研究所が定例セミナー
遊技通信2022年4月26日
遊技産業未来研究所は4月20日、リモートを使った定例セミナーを開催。3名の講師が遊技機を取り巻く環境の変化と、その運用について解説をした。
第1部では、PRC代表の中田藤生氏が「スマート遊技機登場までにするべきこととは」と題して、遊技機を取り巻く環境の変化を解説。中田氏は、3月下旬の技術上の解釈基準の改正に受けた新機能を搭載した遊技機がユーザーに浸透するまでには相当の期間を要する状況を説明する一方で、物価高の進行や部材不足、新紙幣問題などホールの設備投資負担が増す見通しを示し、将来的に必要な設備の投資と景況感を勘案して営業計画を立案する重要性を語った。
第2部では、グローリーナスカの堀金泰陽サブマネージャーが、遊技客の遊技動向の把握をする「遊動分析」を元に、機種レイアウト事例や新規則機の状況の解説を行った。堀金氏は、旧規則機撤去の影響や主要機種における遊動相関分析の結果を示し、特にパチスロでは6・5号機や「スマスロ」に期待せざるを得ない厳しい状況にあることを解説した。
最後に同研究所の中野忠文代表が、完全新規則機市場で初めてとなるゴールデンウィークの戦略を解説。中野氏はここで、これまでの粗利回収を重視した連休運用から、ファンの定着を重視した運用に切り替える必要性を強調し、「たった2週間の利益アップを求めて連休中にメイン機種の集客性を失うと、その後の競争力が損なわれる」として、連休前後を含めて一貫して平常営業に務める手法のメリットを強調した。