余暇進が令和4年3月度部会、SDGsへの取り組みについて講演
遊技通信2022年3月29日
一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は3月8日、令和4年3月度部会をYMCAアジア青少年センターならびにインターネットライブで開催。合同会社オフィス西田 環境戦略コンサルタントの西田純氏による「SDGs」に関する講演が行われた。
恒例の会員プレゼンテーションではスリーストンが、パチンコ台入替にかかる労務負担を軽減する製品「マジか2」を紹介。台車を遊技イスの座上で回転させ、台車の台座とパチンコ台を水平にした状態からスライドさせるように台の取り外し・取り付け作業を行えるため、入替にかかる労務負担を軽減し、従業員満足の向上と入替作業の効率化の両立が見込めるとした。
講演で西田氏は、長年にわたり国連工業開発機関で勤務した氏の経験から、まず国連でSDGsが開発されるまでの経緯とSDGsが注目を集めるに至った背景について説明。SDGsは、21世紀における先進国の経済成長率の鈍化や悪化する地球環境(深刻化する気候変動、大量消費社会の限界)に対し、防災のテーマも含めて世界で持続可能性に向けて社会を変革するための道標だと解説した。
その上で日本国内の企業でも盛んになってきたSDGsへの取り組みについて数社の事例を紹介。SDGsに取り組む企業は、顧客や株主、公的機関、労働市場など様々なステークホルダーから選ばれやすくなっているとし、そのメリットとしては優秀な人材の確保や社内の活性化・売上の向上、事業の多角化(ビジネスチャンス)につながると説明した。
また、これからSDGsに取り組もうする企業に対しては、3ステップの手順を説明。まずステップ1では、17のゴールのうちどれか1つでも自社の事業に該当するものをあてはめる。ステップ2では、ゴールに対し成果が結びついているのかを見通す(数値化する)。ステップ3は、未来を考えてそのために今何をすべきかを決める。この3ステップが円滑に回る仕組みについて西田氏は「SDGsマーケティング」として支援先企業に提供していることも紹介した。
SDGsは2030年を目標とした計画で、残り8年を切ったが「1987年から国際社会が取り組んできたものであり、2030年の先には現時点で積み残しになっている課題も含め、SDGs2.0とも呼べるような取り組みへの進化が予想される」として、SDGsへの取り組みはさらに重要性を増していくといった見解を示した。