花慶の日2020ー夏の陣ーONLINE オンラインで2万人が傾く
アミューズメントジャパン2020年8月24日
『花慶の日2020ー夏の陣ーONLINE』が8月7日、ニューギンYouTube公式チャンネルで生配信された。4時間余りの配信中に視聴したのは約2万人。昨年まで会場開催だった『花慶の日』の来場者は最大5千人で、初のオンライン開催の今年は、花慶イベント史上最多の人が花の慶次の魅力にふれた。
午後6時30分、オープニング映像に続き前田慶次役の声優・藤沢としやさん(声のみの出演)の「いざ、出陣!」に合わせ配信がスタート。角田信朗さん、大西洋平さん、青山りょうさん、林家木りんさん、立川かしめさんのトークを交えながらプログラムが進行した。
冒頭で角田さんが開催趣旨を述べた。
「新型コロナウイルスの影響で、開催が難しいと思われていた花慶の日を、ニューギングループはオンラインで開催してくれました。その諦めない精神に感服するとともに、感謝申し上げます。自由をひたすら愛し、命を賭して遊んだ傾奇者、前田慶次の生き様を考えますと、我々は立ち止まってなどいられません。本日は最大限のエンターテインメントをご用意いたしました。新たな花慶文化の幕開けをぜひ、私たちとともに体験してみてください」
花慶の日初の大喜利「花慶笑喜利」に続き、角田さんの「傾奇者恋歌」で花慶LIVEの1回目がスタートした。
今年は、原作連載開始30周年。この記念すべき年に開催された花慶の日にふさしく、花の慶次の魅力にふれ、その素晴らしさを知るためのプログラムが多数用意された。
「激論! かぶき会議」では、3人の漫画評論家が、原作『花の慶次ー雲のかなたにー』の名シーンや台詞を紹介した。2008年に始まった花慶の日と角田さんの歴史をプレイバックする「花慶ふりかえりトーク」や花の慶次シリーズの声優陣5人による「声優トーク」も配信。花の慶次との30周年コラボ製品も多数紹介した。
花慶の日一番の収穫は、「オンラインでここまでできる」「こんなにファンと繋がることができる」ということを実証した点だ。コロナ禍で閉塞感が漂うホール業界にとって明るい話題であり、最大の稼働支援策になった。ニューギングループの広報担当者は「新しい発見があった。今後も『チェンジ・チャレンジ』で環境の変化に対応していきたい」と話す。この冬、「花慶の日ー冬の陣ー」の開催も予定している。
SNSの積極的活用で
花慶ファンの熱気を発信!
Twitterのトレンド入りも達成!
配信中、Twitterで「よっしゃあ!」コメントに指定されたハッシュタグを付けてツイートしてもらう「勝ち鬨チャレンジ」を実施。見事Twitterのトレンド入りを果たした。「♯花慶の日2020」が13位、「♯勝ち鬨チャレンジ」が26位とファンの熱気と底力を見せた形に。SNSの積極的活用による新たなファン獲得に可能性を感じた。
チャット投稿10549件!
慶次シリーズの稼働もアップ
配信中、途切れることなく投稿が続いたリアルタイムチャットの総数は、なんと1万549件。ファンの声を知ると同時に配信を盛り上げる重要な役割を果たした。投稿では「視聴していてパチンコが打ちたくなった」という声も多かった。実際、配信後は、『P花の慶次〜蓮』『CR真・花の慶次2‐漆黒の衝撃‐』の稼働が軒並みアップするなど、大きな稼働促進効果があった。
ファンの熱き想い伝わった!
コロナ禍で、演奏や応援の様子を自撮りして投稿、その動画を大スクリーンに表示する「ビヨンドライブ」がトレンドだ。今回は、業界で初めてこの方式に近い形を採用。応募者5262人の中から選ばれた100人の花慶ファンが動画を各自事前収録し投稿。花慶の日ならではの「百騎駆け投稿動画LIVE」の熱い想いが2万人の視聴者に伝わった。
5人のトークは息もぴったり
写真左から木りんさん、大西さん、角田さん、青山さん、かしめさん。昨年の花慶の日で一緒に全国を回ったメンバーだけあって、トークの呼吸もぴったりだった。
豪華声優陣が本気で生トーク
「傾くなら傾き通せ」などの名セリフを生で聴ける声優トークも開催。4人の豪華声優陣に、慶次役の藤沢としやさんも加わって花慶ファンにはたまらないプログラムとなった。漫画の画面に合わせたアフレコを行ったほか、トークでは演じたキャラの魅力や演じる際に気をつけていることなどを披露した。チャットでは、「花慶がますます好きになった」という投稿も見られるなど、慶次ファンの熱い心を刺激した。
激論! かぶき会議
祝 連載開始30周年
花慶の魅力を徹底討論
「激論! かぶき会議」では、漫画評論の専門家たちが、とことん細部にこだわりながらユーモアを交え、漫画『花の慶次ー雲のかなたにー』の魅力を余すところなく紹介した。
「原哲夫先生の絵は、慶次が攻撃する場面でも絵がピタッと止まっているところが美しい。様式美を感じる」(小林聖さん)
「花の慶次は男尿漫画の側面があって、折にふれてイレギュラーな場所で男が尿をする。これを聞いた瞬間読んでない人は読まなきゃってなったと思います。男が男に惚れる。要所要所に恋の花が咲いている」(金田淳子さん)
「ある意味サラリーマンの理想像と言える。成長していく慶次に自分を重ねて入り込んでいく読者も多いのでは」(吉田尚記さん)
3人は口を揃えて「花の慶次はヤンキー漫画」だと言う。「相手と喧嘩をして気心が通じ仲良くなっていくストーリー」だからだ。
「友情・努力・勝利」を編集のコンセプトにした週刊少年ジャンプで、『花の慶次ー雲のかなたにー』の連載が始まったのは、1990年だった。現代社会に通じる漢(おとこ)の生き方を描いた漫画の魅力は、今も色褪せることがない。
ニューギン アンバサダープログラム始動
公式レポーターが現場の熱気を拡散
ニューギングループは今回のオンラインイベントから、新しい取り組みとして「ニューギン アンバサダープログラム」を開始した。全国のニューギンファンにアンバサダーとして登録してもらい、イベントやパチンコ・パチスロの楽しさをSNSを通して拡散してもらうことで、花慶ファンやパチンコ・パチスロファンを増やしていく取り組みだ。
この日は、アンバサダーに応募した一般ファンの中から公式レポーター4人を選び生配信の現場に招待。配信前には出演者と交流し、生配信中は、画面に映っていない出演者の横顔など舞台裏を撮影しTwitterで拡散、現場の熱気を多くの人に伝えた。イベント終了後も数日間にわたって花慶の日の情報をツイートした。
ニューギングループでは「業界全体を盛り上げるために、今後もこのプログラムを推進していきたい」と手応えを感じていた。