新ジャンル遊技機「パロット」、概要明らかに
グリーンべると2004年2月6日
今回の規則改正で道が開かれた新ジャンルの遊技機『パロット』の製造を目指す有限責任中間法人日本新遊技機開発工業会の初の公式会見が2月4日、東京・千代田区にある『グランドアーク半蔵門』で行われた。新遊工は平成14年6月に設立している。
新遊工は今回の規則改正で新たに認められた「遊技球を使用した回胴式遊技機」の製造・販売を目指す団体で、傘下19社のうち18社までが日工組加盟メーカーで占められている。日工組非加盟で新遊工に入っているのは(株)アトムのみ。18社は(株)ニューギン、(株)SANKYO、(株)三洋物産、(株)大一商会、(株)西陣、(株)平和、(株)エース電研、奥村遊機(株)、京楽産業(株)、(株)銀座、サミー(株)、タイヨーエレック(株)、(株)高尾、(株)竹屋、豊丸産業(株)、(株)藤商事、マルホン工業(株)、(株)ミズホ。
一方、パーラー団体の全日遊連が準会員として参画しているのは、この新ジャンルの認可獲得に同連合会を窓口に行政への要望、陳情を行ってきた経緯があるためだ。会見で新遊工の足立利美会長=ニューギン専務=は、「全日遊連の協力なしにこれが認められることはなかった」と強調した。
新遊工で扱うこの新ジャンル機の総称は『パロット』。「法的には回胴式との位置づけだが、我々はあくまで新ジャンルのパチンコ機の延長線上と捉えている」(澤井明彦副会長=SANKYO専務=)とのスタンスが明示された。
今後のパロット開発にあたり新遊工では、外枠のサイズや鍵の共通規格化を強力に推進、開発費の効率化をめざす構えで、「現在のパチスロ機より安く、いまのパチンコ機と同程度の価格を実現したい」(足立会長)との方針が示された。
またパロット開発をめぐる特許およびその運用については、「新遊工に加盟する日工組メンバー(が所有する特許権)でほぼカバーできると思うが、それに該当しない特許もあるかもしれない。そういう場合は団体として解決にあたることもあるだろう。また会員同士の交渉はあくまで個別交渉で行う形式を取る方向で、とくに特許会社などを作る予定はない」(澤井副会長)と説明された。
パロットは「ボタンスイッチのみで玉投入ができ最大75個の玉を一気に払いだす」(澤井副会長)のが大きな魅力になっている。