パチスロ運用に特化したコンサルタント企業メイドインサービス(東京都府中市)が10月9日、ホール企業限定のパチスロ定例セミナーを開催した。パチスロの最新動向を伝える毎月定例のもので、今回で53回目。
講師を務めたのは、事業戦略部セールスプロモーショングループの池上周平係長。セミナー冒頭で9月のパチスロ市場を振り返った。9月に導入された新機種はスマスロ6機種、増産は1機種。9月末時点のスマスロ機の設置比率は61.4%、ノーマルタイプを除いたL機の設置シェアは89.2%(前月比0.6ポイント増)となった。
全国展開しているパチスロ運用シミュレーションソフト〈MMP〉と設定調整代行事業〈ASシステム〉によって収集された全国実績データ「SIRIUS」の総合実績シェアランキングのトップ25では、9月導入の『Lリコリス・リコイル』が2位、『L青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』が15位、『L彼女、お借りします』が21位にランクインした。
今回のトピックは「2026年振り返り&年末提言」。同社が2025年と26年の1月から9月までに導入された機種を比較したところ、26年に登場した新台の稼働中央値は前年比7.5%増。2月以降は8カ月連続で前年を上回った。池上係長は「2026年は『普通の新台の底力』が上がった年。大型タイトル頼みではなかった」と評価した。
一方、導入台数上位10機種が占める台数シェアは前年の54%から60%に上昇したものの、稼働中央値を上回った機種は前年の9機種から7機種に減少。一般的な新台に対する大型タイトルの稼働倍率も1.39倍から1.31倍に低下した。
池上係長は「ビッグタイトルだから当たるということではなくなってきている」と説明。「大型タイトルが例年より動かなかったということではなく、それ以外の機種がしっかり動いて差が縮まった」と、今年の市場を振り返った。
年末商戦に向けては、「利益重視」と「役割分担」を提言。過去2年間の実績では11月を底に12月、1月と市場稼働が上昇しており、12月導入機種は導入月だけでなく翌月の正月期間まで高い稼働を維持する傾向が見られた。
池上係長は「しっかり稼働が上がるタイミングであれば、粗利もしっかり取れる。12月には利益重視と役割分担で挑む」と説明。大型タイトルについては稼働と利益の両方を担わせ、中規模以下の機種では導入直後に粗利を確保するなど、機種ごとに役割を明確にすることが重要だとした。
新台の見極めについては、判断の早さもポイントに挙げた。導入後の初動を確認しながら、早期に減台や入れ替えを判断することも年末商戦では重要になると解説した。
市場短観予測では、『Lソードアート・オンラインⅡ』が導入4カ月目でも高稼働を維持している点を評価。池上係長は「今年一の機種で間違いない」とした。一方、9月導入機種は全体的に稼働の減少が大きく、『Lリコリス・リコイル』などについては今後の推移を注視していくとした。
次回セミナーは11月13日14時からを予定している。
文=アミューズメントジャパン編集部