東京都荒川区のパチンコホール運営会社、株式会社アクセルが8月5日、東京地方裁判所から破産手続き開始決定を受けた。東京商工リサーチ(TSR)によると、負債総額は約4億円。

同社は2000年に設立され、JR亀有駅北口から徒歩1分以内という好立地で「アクセル亀有支店」を運営していた。同店はパチンコ178台、パチスロ196台の計374台を設置する中規模ホールで、周辺住民を中心に一定の固定客を獲得していた。

一方、近隣には複数のパチンコホールが立地して競争が激しく、市場規模の縮小に加え、店舗の老朽化も進み、競争力が低下。さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって来客数が大きく減少し、コロナ禍収束後も売上の回復が進まない状況が続いていた。

加えて、コロナ関連融資の返済負担などから資金繰りが悪化。2025年10月頃から取引先への支払い遅延が発生し、2026年2月23日に事業を停止していた。

「アクセル亀有支店」は同日をもって閉店。同店は同社が運営する唯一の営業店舗だった。閉店時には、売上低迷などを理由に事業を停止する旨の告知が店頭に掲示されていた。

同社はその後、破産手続きを進めていたが、8月5日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約49名に対して約3億8,000万円とされている。

なお、同店は2006年1月期に約50億円の年収入高を計上するなど、かつては高い集客力を持つホールだった。今回の破産は、駅前という好立地にありながら、市場縮小や競争激化、コロナ禍による客数減少、店舗老朽化、借入返済負担など複数の要因が重なり、事業継続が困難となったケースといえる。