無限の可能性を秘めた「ラッキートリガー3.0プラス」を発表|日工組
アミューズメントジャパン2025年4月10日
日本遊技機工業組合は4月8日、パチンコの最新機能「LT(ラッキートリガー)3.0プラス」についての記者発表会を開催。昨年7月に登場した「LT2.0」から、さらなる進化を遂げた「LT3.0」に加えて、ゲーム性を飛躍的に向上させる“プラスα”の機能を搭載した。
同組合の盧昇副理事長は冒頭の挨拶で、「『LT3.0プラス』は、スマパチにおけるラッキートリガーの進化、P機とe機における時短の新たな使い方とこれによるゲーム性が進化したもの。今後、各メーカーから多彩なゲーム性を搭載したLT機がリリースされ、それがお客様の期待に応えられるものになると考えている」と進化した「LT3.0プラス」に自信を覗かせた。
「LT3.0プラス」を搭載した機種は、令和7年7月7日以降に登場予定。記者発表では、日工組技術委員会の清原賢二技術委員長から「LT2.0」からの変更点と実現可能になったゲーム性が具体的に説明された。
まず「LT機の条件変更」について。これはスマパチ(e機)のみの変更点となる。従来のLTによる獲得出玉が占める割合は、全体の2/3以下とされていたところ、全体の4/5以下になることでLTがより身近になった。さらに初当たりを含む獲得出玉期待値は、3200個未満から6400個未満となり、大当たり確率1/349の遊技機でもチャージ当たりが不要になった。
続いて、P機とe機共通の変更点「時短の性能仕様変更」について。従来の次回の時短性能は「大当たり図柄/c時短図柄のみ」で決定できる仕様だったが、それに追加して「遊技状態(低確/時短有無)」、「滞在していた時短の性能」で決定できる仕様に。また次回の時短回数は、「大当たり図柄/c時短図柄」、「遊技状態(低高/時短有無)」で決定できるというものだったが、これに加えて「滞在していた時短の性能」でも決定できることになった。
清原技術委員長は「この進化によって遊技性の幅が飛躍的に広がり、いままで見たことがないような遊技仕様を実現することができるようになった」と説明。続けて、「これまでのパチンコは大当たりを待つという遊技性だったが、『LT3.0プラス』によってチャンスゾーン(CZ)という新しい遊技性を提供できるようになった」と実現可能な遊技性を解説した。
記者発表では、今後の実現可能なスペック例として、「RUSH突入率UP」と「RUSH突入性能UP」という2つの事例が挙げられた。「RUSH突入率UP」は、大当たりのほかにCZ(c時短)を抽選。CZ確率が1/80として、CZに当選すると100%高確率に移行、その高確率中に1/80を引くことができれば、25%でRUSH、75%は超高確率状態に移行、超高確率中に再度1/80を引くことができれば100%RUSHに突入、と少しずつ良い状態を目指していくという遊技性が可能に。
「RUSH突入性能UP」は、CZによって発生する低確率と高確率それぞれの状態で、RUSH突入割合が変化する仕様。また「RUSH突入率UP」と「RUSH突入性能UP」を組み合わせることもできるという。
また当たれば当たるほど性能がアップするRUSHも実現可能に。例では、下位RUSH(ST103回、継続率65%)中の大当たりで、中位RUSH(ST128回、継続率73%)にアップ、さらに連チャンすることができれば上位RUSH(ST157回、継続率80%)、最上位RUSH(継続率90%OVER!?)へと性能がアップしていくという。
今年の7月7日以降に登場予定の「LT3.0プラス」搭載機。射幸性に頼らない、さまざまなゲーム性が実現可能になった遊技機が登場することで、休眠層や新規ファンの獲得を目指していきたい。
◆「LT3.0プラス」特設ページ
https://kibun-pachi-pachi.jp/lt3plus/
文=アミューズメントジャパン編集部