12月の型式試験実施状況、パチスロ機の適合率が急回復
遊技通信2025年1月8日
保通協とGLI Japanがまとめた2024年12月の型式試験実施状況によると、パチンコ機の適合数は前月より6件減少した26件となったが、適合率は2.5ポイント増の29.2%となった。パチスロ機の適合数は前月より17件増加した23件となり、適合率も15.5ポイント増の20.9%となった。
機関別に適合数を見ると、保通協ではパチンコ機は前月と同じ15件、パチスロ機は前月より15件増加した18件となった。一方GLI Japanではパチンコ機は前月より6件減少した11件、パチスロ機は前月より2件増加した5件だった。
不適合事例として、試射試験の結果が規則で定める値を超えた事例のほか、遊技機の試験では「大入賞口が、おおむね10個を超えて入賞する性能を有していた。」「副基板に製造業者等の印刷がされていなかった。」(パチンコ機)や「図柄が同色・単色であり、図柄の識別に係る可視範囲が狭いため、回胴回転装置作動中の図柄をおおむね識別することを阻害する性能を有していた。」(パチスロ機)が掲載された。設計書等審査では「普通電動役物に係る入賞口の下部に、普通電動役物に係らない入賞口があり、入賞容易状態での普通電動役物の開放状況により普通電動役物に係らない入賞口への入賞が容易となる性能を有していた。」(パチンコ機)、「回胴回転装置の作動中に図柄をおおむね識別することを阻害する性能を有していた。」(パチスロ機)などが掲載された。
なお2024年全体では、パチンコ機が受理件数1,399件(前年比83件増)、結果書交付1,287件(同51件増)、適合数334件(同51件増)で、適合率26.0%(同3.1ポイント増)だった。一方、パチスロ機は受理件数1,483件(同175件増)、結果書交付1,377件(同143件増)、適合数213件(同37件減)で、適合率15.5%(同4.8ポイント減)となった。