7月の型式試験実施状況、適合率は上昇傾向に
遊技通信2024年8月2日
保通協とGLI Japanがまとめた2024年7月の型式試験実施状況によると、パチンコ機の適合数は前月から8件増加した32件となり、適合率は4.9ポイント増の27.1%となった。パチスロ機の適合数も前月から10件増加した22件となり、適合率は4.14ポイント増の17.3%だった。パチンコ機の適合率が25%を超えたのは4月以来3カ月ぶり、パチスロ機の適合率は今年に入って最高値を示した。
機関別に適合数を見ると、保通協ではパチンコ機が前月から3件増加した24件、パチスロ機も前月から12件増加した19件となった。一方GLI Japanではパチンコ機は前月から5件増加した8件、パチスロ機は前月から2件減少した3件だった。なお、じゃん球の結果書が1件交付され、残念ながら不適合だった。
不適合事例として、試射試験の結果が規則で定める値を超えた事例のほか、遊技機の試験では「専用基板ケースの封印キャップ下のネジが⽋落しており、ケース側⾯のフック⽌めを外すことにより、開封時にこん跡を残さずROMを取り外せる構造となっていた。(5台のうち1台)」(パチスロ機)が掲載された。ほかにも設計書等審査で、「入賞容易状態が終了する図柄の最終変動において、c時短を作動させることとなる図柄に当せんした場合、非入賞容易状態中のc時短の作動として時短回数等を設定するものの、入賞容易状態中に継続して作動する条件装置の作動回数(時短リミッタの回数)が変化しない性能を有していた。」(パチンコ機)や「記載不備事項を補正した申請書等に、新たに記載不備が認められた。」(パチスロ機)などが掲載された。
不適合となったじゃん球については詳細に書かれ、設計書等審査で「新たに作動した条件連続装置がはずれによって終了することがない状態において、より多くの遊技メダルの獲得が可能な状況にもかかわらず、遊技を終了させ、遊技者に不利となる性能を有していた。」や、遊技機試験で「周辺基板制御の演出において、入賞に係る図柄の組合せが狙えるにもかかわらず、入賞役ではない図柄の組合せを表示し、遊技者に不利となる演出が行われる性能を有していた。」などの理由が明らかになっている。