12月の型式試験適合率、適合率はパチンコ改善・パチスロ悪化に
遊技通信2024年1月12日
保通協とGLI Japanがまとめた2023年12月の型式試験実施状況によると、パチンコ機の適合数は前月から3件増の23件となり、適合率は4.4ポイント増の24.0%となった。一方でパチスロ機の適合数は前月から1件減の19件となり、適合率も3.0ポイント減の18.1%だった。
機関別に見ると、保通協では、パチンコ機の適合数が前月より9件増加した17件、パチスロ機の適合数も前月より1件増加した14件となった。また、じゃん球の結果書が交付され、残念ながら不適合だった。一方GLI Japanでは、パチンコ機の適合数は前月より6件減少した6件、パチスロ機の適合数も前月より2件減少した5件だった。
不適合事例として、試射試験の結果が規則で定める値を超えた事例のほか、設計書等審査で「特別電動役物を作動させることとなる始動口への入賞を契機として、変動中の特別図柄表示装置を条件装置を作動させる図柄から作動することとならない図柄に変更して停止させる性能を有していた」(パチンコ機)や「第一種特別役物が作動すると、規定数が変動するとともに、入賞に係る条件装置の作動する確率が下がる性能を有していた」(パチスロ機)などが掲載された。遊技機の試験では、「非入賞容易状態では特別図柄表示装置の変動開始時に演出用の図柄も変動を開始するが、入賞容易状態では変動を開始せず、遊技者に特図が変動を開始していないと誤認させるおそれのある性能を有していた」(パチンコ機)や「主基板ケースに2mmを超える隙間があり、当該箇所について不正行為に対する対策が為されていなかった」(パチスロ機)が掲載されている。じゃん球の不適合理由は、「周辺基板制御の演出において、主基板からの信号に反する性能を有していた」とされている。
なお2023年の年間状況として、パチンコ機は結果書交付が1,236件、適合数が283件となり、適合率は22.9%となった。一方でパチスロ機は、結果書交付が1,234件、適合数が250件となり、適合率は20.3%だった。