米ランドカジノ 「ソーシャルメディアフレンドリー」化で若年層獲得へ
アミューズメントジャパン2023年7月4日
米国ネバダ州ラスベガス・ダウンタウン地区の老舗カジノホテル「Plaza Hotel & Casino」はホテル車寄せ部分を改装して、6月に新たなゲーミングエリアやダイニングエリアを開設した。
このゲーミングエリアは、ダウンタウン地区で初めての、「禁煙かつソーシャルメディアフレンドリー」なゲーミングエリア。
カジノフロア内では一般的に撮影が禁止されるか制限される。国・地域によって理由は様々で、他のゲストのプライバシー保護のために禁止しているケースもあれば、写真や映像内にゲーミング機器が映りこむことを禁止しているケース(つまりゲストのプライバシー保護とは別の理由)もある。ラスベガスにおいては、ゲストのプライバシー保護の観点から撮影を原則不可としているカジノが多い。
だが、スロットマシンとカジノ分野のインフルエンサーであるブライアン・クリストファーが監修したこの「Plaza Hotel & Casino」の新ゲーミングエリア「Brian Christopher Slots at Plaza」は、プレイヤーにインスタ映えする空間の中での自撮りや実践動画撮影を促している。ゲーム機器に関しても、業界の最新機種がチョイスされ、無料のカクテル・マシンもある。
この「ソーシャルメディアフレンドリー」なゲーミングエリアの開設は、ランドベースのカジノゲームをSNSで拡散してもらい若年層をカジノに惹きつけることを狙ったもの。
ラスベガスに9つあるMGM Resorts社のカジノ施設(MGM Grand, Bellagio, Aria, New York-New York, Excalibur, Luxor, Mandalay Bay, The Cosmopolitan of Las Vegas, Park MGM)は専用エリアを設けているわけではないが、現在は撮影ルールを緩和し、プレイヤーが個人的に使用する目的に限り写真やショートビデオの自撮りのSNS投稿を容認している。ただし、ライブストリーミングや長時間の動画撮影は事前の承認が必要だ。
また、テーブルゲームにおいては、撮影はゲームの進行に支障をきたす可能性があるため、より制限されスタッフの指示に従う必要がある。