テレビCMの自粛、全国に広がる様相
グリーンべると2007年4月27日
熊本県遊協と熊本打球業協同組合は7月1日から、一定の時間帯のテレビCMを自粛する方針をこのほど決定した。熊本日日新聞が報じた。
自粛は「過剰なCMが多重債務者を生む」などの声が業界に多数寄せられたことに応えたもの。CMを自粛する時間帯は午前7~9時、午後5~9時で、土日祝日および正月三が日は対象外。ラジオ、折込チラシの自粛は予定していない。
両組合によると熊本県から「他県と比較して熊本は(パーラーの)テレビCMが多いという意見が県民から寄せられた」との報告があったほか、業界に対して「派生的な問題として、過剰なCMが多重債務者を生む可能性がある」などの指摘があったという。自粛の時間帯について熊本県遊協は「家族が食卓を囲むと思われる時間帯や、子どもたちがテレビを見る時間帯に設定した」と話している。
これまで京都府、長崎県、茨城県の組合などがテレビCMを自主規制としてきた。北海道では4月からテレビCMと折込チラシの自粛を開始し、5月からは島根県内でも営利目的による広告宣伝の一切を自粛する自主規制を3月の理事会で決議している。さらに新潟県遊協もテレビCMの放送時間帯や折込チラシの表現内容などを自主規制する方向にあり、テレビCMをはじめとした広告宣伝の自粛は全国に広がりをみせている。