栃木県遊協が総会、金理事長「依存問題対応が最重要課題」
遊技通信2019年5月27日
栃木県遊協は5月23日、宇都宮市内のホテル東日本宇都宮で第53回通常総会を開催し、依存問題への対応やファン人口の回復を目指す事業計画など、上程された5つの議案全てを可決、承認した。
事業報告では、依存問題対応の一環として一昨年から実施している「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」講習会の受講者数が累計601人に達したことを伝達。全組合員店舗に1人以上の講習受講者が配置されたことに加え、3人以上の受講者が配置された店舗が、組合員160店舗のうち106店舗となっていることが伝えられた。
挨拶した金淳次理事長は、「今年も依存問題対応が最重要課題として位置づけられる。旧規則機の取り扱いなど、厳しい対応が迫られる課題が山積しているが、粘り強く対応することにより、パチンコパチスロ遊技が、真の大衆娯楽となるよう、組合一丸となって前を向いて進んでいきたい」と呼びかけた。
一方、栃木県警察本部生活安全部山口勝隆部長の祝辞を代読した同仲山博隆調査官は、ホールなどを対象とした凶悪犯罪が平成30年中に発生しなかったことを評価。「これは事業者の高い防犯意識によるものと考えている。しかし、一般に目を向けると、特殊詐欺など犯罪が悪質巧妙化しており、依然県民の不安は拭えない状況にある」とし、引き続き安全で安心な社会づくりに対する協力を語りかけるとともに、業界の依存対策が注目されていることを受け、さらなる健全化を要請するなどした。
また議案審議の前には、恒例となっている栃木県地域福祉基金に対する寄付金の贈呈式を実施。金理事長が会場に臨席した栃木県の福田富一知事に100万円の目録を直接手渡したのに続き、県からの感謝状が金理事長に授与された(=写真)。挨拶した福田知事は、「頂いた浄財は、障害者等の専用駐車場スペースの適正利用を推進する事業や、栃木県障害者差別解消推進条例に基づく、差別解消に向けた普及啓発を図る事業など、地域福祉の推進に使わせていただく」と感謝の言葉を述べた。