SANKYO決算、グループの強みを発揮し増益
グリーンべると2019年5月13日
SANKYOは5月9日、2019年3月期決算短信[日本基準](連結)を発表した。
それによると、売上高は885億5,800万円(前年比2.7%増)、営業利益212億8,600万円(同109.1%増)、経常利益223億円(同97.0%増)となった。2017年8月に発売した『CRフィーバー戦姫絶唱シンフォギア』のロングランヒットによる追加販売や、旧規則機の販売が堅調に推移したこと、2018年8月に業界第1弾となる設定付きパチンコ機『フィーバー革命機ヴァルヴレイヴ』を、内規改正後には『ヱヴァンゲリヲン~超暴走~』(2019年3月)を他社に先駆けて販売するなど、同社グループの強みを発揮し、環境の変化にスピーディに対応することができたことが売上、利益の増加につながったとしている。販売機種数はグループ全体でパチンコ12タイトル(リユース機を除く)、パチスロ5タイトル(6号機1タイトルを含む)。
なお、投資有価証券評価損等の損失計上はあったが、親会社株主に帰属する当期純利益は133億8,400円(同141.1%増)となっている。
パチンコ機の販売台数は19万6,000台となり昨年3月期よりも販売台数が増加。主なタイトルは、SANKYOブランドの『フィーバー戦姫絶唱シンフォギア』(追加販売)、『フィーバーバイオハザード リベレーションズ』、『フィーバーマクロスフロンティア3』、Bistyブランドの『ヱヴァンゲリヲン~超覚醒~』、『ヱヴァンゲリヲン~超暴走~』を販売した。
パチスロ機の販売台数は1万7,000台で昨年3月期よりも減少。同グループ初の6号機となるBistyブランドの『パチスロ ヱヴァンゲリヲンAT777』は、ホールの6号機への入替機運が低調な中、1万台を超えるヒット商品となったものの、厳しいマーケット環境を背景にその他の機種の販売が振るわず、苦戦を強いられる結果となった。販売タイトルは、SANKYOブランドの『楽シーサー30』、『トータル・イクリプス』、Bistyブランドの『パチスロ ヱヴァンゲリヲンAT777』、『新世紀エヴァンゲリオン 暴走400』を販売した。
次期のパチンコ販売台数は20万台、パチスロは5万8,000台を予定している。連結業績の見通しは、売上高990億円(対前年比11.8%増)、営業利益160億円(同24.8%減)、経常利益170億円(23.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益110億円(17.8%減)としている。