ピスタチオとして白目漫才で一世を風靡。コンビ解散後は、児童指導員や「ボッチャ」の活動を経て、現在はドライフルーツの販売に挑戦する。小澤氏と、パチンコとの不思議な縁に迫る。
偶然が生んだ「白目漫才」のブーム
人前で率先してふざけるタイプではなかったが、子供の頃からお笑いが好きだった。中学時代はナインティナインの岡村隆史氏に憧れ、深夜のお笑い番組も欠かさず見ていた。そんな中、同じ番組を見ていた同級生から「将来お笑いコンビを組もう」と誘われたことをきっかけに、芸人への道を意識するようになる。
しかし、高校卒業時にその友人へ相談すると「そんな約束してないよ」とまさかの返答。一人で吉本興業の養成所「NSC東京校」13期生の門をくぐることになった。
NSC時代はパチンコやパチスロにハマっていた。「ライブのチケットを売って、その数千円を握りしめて、そのままパチンコに行っていましたね」と振り返る。
2010年に同期の伊地知大樹氏と「ピスタチオ」を結成。ピスタチオの名前に深い意味があったわけではない。伊地知氏から「ジャガイモとピスタチオ、どっちがいい?」と聞かれ、「ジャガイモだけは嫌だった」と選んだコンビ名だった。
結成したものの結果が出ず、数年で解散を覚悟した。解散をかけた最後のライブ直前、お互いの髪型や喋り方をいじり合う中で、偶然生まれたのが「白目漫才」だった。「もう解散するからいいか」と開き直ったライブは大ウケ。解散を撤回した。
その後、人気番組『アメトーーク!』で注目され、2015年には大ブレイクを果たした。小学生が真似をし、学校で白目をすることが禁止されるほどのブームとなった。
2022年の解散
児童指導員へ挑戦
ブレイクから数年が経った2020年、小澤氏は結婚を迎える。コロナ禍で仕事が減り、将来への不安を感じる一方、「家族と一緒にいたい」という思いが強くなった。先輩芸人たちがMCとして活躍する姿をみる中で、そこを目指し続ける気力が薄れていることにも気づき、2022年にピスタチオの解散を決断した。
芸能活動から一歩距離を置いた小澤氏が選んだのは、以前から好きだった子供に関わる仕事だった。NSC時代に一緒にパチンコを打っていた元芸人仲間の紹介で障害児支援施設の児童指導員として勤務を始めた。
「最初は障害者に対する偏見が少なからずありました。でも実際に接すると普通だし、したたかなところもあったり。ADHDの小学生の男の子なんて、毎週自分で新しいトランプゲームを考えてくるんです。『すごいな、天才じゃん』って圧倒されました」。
児童指導員としての経験を通じ、子供の頃から障害のある人と触れ合うことの大切さを実感した。その思いから、誰もが一緒に楽しめる場をつくるため、パラスポーツ「ボッチャ」の活動にも取り組んでいる。
世界一優しい
ドライフルーツの出合い
現在、小澤氏が力を注ぐのが「助産院リヒト」が手掛けるドライフルーツの販売事業だ。きっかけは、長男の出産時に出会った助産師との縁だった。出産後も手厚くサポートしてくれる人柄に惹かれ、その助産師が作るドライフルーツを口にしたことから事業への関心が生まれた。
「一流の農家さんから規格外となった果物を買い取ってドライにしています。妊婦さんやアレルギーのあるお子様でも安心して食べられる、世界で一番優しいドライフルーツです。これを世界に広めたいです」。
現在は全国の百貨店などで販売を行っており、近くパチンコ店への提供も開始する。景品としての取り扱いや店舗駐車場での屋台形式での販売など新たな展開を目指している。
「パチスロのレア役にちなんで、スイカやサクランボのドライフルーツセットなども面白いかも…」と遊技ファンが楽しめる商品展開も構想している。
白目漫才、児童施設、そしてドライフルーツへ。形を変えながらも、「人を楽しませ、笑顔にしたい」という小澤氏の思いは変わらない。その優しさが詰まったドライフルーツが、次はパチンコホールに新たな笑顔を届けていく。
助産院リヒト
【住所】奈良県香芝市狐井351-11
【サービス内容】
ドライフルーツの生産・販売
脱毛/ビューティ
デザイン
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おざわ しんいちろう1988年9月生まれ、東京都葛飾区出身。NSC東京校13期生。2010年に同期の伊地知大樹氏と「ピスタチオ」結成。独特のイントネーションと白目をむく「白目漫才」で2015年に大ブレイクするも、2022年に解散。解散後はタレントとして吉本興業に所属するほか、助産院リヒトのドライフルーツ販売事業に注力。パラスポーツ「ボッチャ」の普及活動にも精力的に取り組んでいる。2013年、同期の芸人仲間と芸画展へ。パラスポーツ「ボッチャ」の普及にも取り組む。写真は今年1月に東京都荒川区で開催したボッチャのイベント。今年2月、仙台市の百貨店で助産院リヒトのドライフルーツを販売する小澤氏。リヒトのドライフルーツは、砂糖や添加物を一切使用せず、低温ドライでじっくり乾燥させており、果物の自然な甘さ・風味が味わえる。




