担当官が行政講話、実地調査の一部省略は令和8年早期に実施/東京都遊協
遊技日本2025年11月28日
東京都遊協は11月26日、都内新宿区の遊技会館で臨時総代会および11月定例理事会を開催した。役員の後任者選挙が議決されたほか、会に先立ち行政講話も行われた。
警視庁生活安全部保安課の滑川寛之風俗保安対策官は冒頭、警察庁が11月5日に各都道府県警察に示達した遊技機入替時などの実地調査を一部省略するとした運用方針について、警視庁管内での実施時期は未決であるものの年明けの令和8年早期に実施する方向で調整している旨を報告した。また、健全化を推進する上でのお願いとして「適正な広告宣伝」「のめり込み・依存防止対策」「遊技機の適正な流通」「暴排および再関与防止対策」の4点を要請した。なかでも広告宣伝に関して、公約系や絵文字を使った高設定示唆など未だに不適切な広告宣伝違反が多数寄せられているとして、のめり込み・依存防止の観点からも問題であると言わざるを得ないと指摘。業界の自主的な取り組みを推進するよう呼びかけた。
これを受け、阿部恭久理事長も広告宣伝ガイドラインの遵守徹底を求めたほか、依存対策についても「大阪IRの開業までにカジノとの棲み分けを進める必要がある。それも開業直前ではなく、構築した環境を国民へ浸透させるためにも我々に残された時間は2年だと考えている」として危機感をもった迅速な対応に協力を促した。
臨時総代会では、役員辞任に伴う後任者選挙が行われ、後任者選挙を実施。指名推薦されたのは、世田谷・碑文谷組合の中川達也氏、向島組合の山下康一氏の2名で、拍手をもって承認された。