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パチンコ業界ニュース

ホール全店を完全分煙に アミューズメントジャパン2020年1月31日

ダイナムは1月15日、都内でプレス発表会を開催。藤本達司社長が冒頭、「ダイナムは全店舗で分煙を展開し、受動喫煙のない健康的なホールを提供する」と完全分煙化を宣言し、全店に喫煙室を設ける意向を示した。

ダイナムが標準的な店舗に設置する喫煙室は、最大9人が同時利用できる約7平方メートルのサイズ。2月末までに屋外排気タイプを各1室導入する。標準的な分煙化対応としての総予算見積りはおよそ10億円。経過措置として認められる加熱式たばこのフロア分煙は、「安全性が担保されていない」ことを理由に行わないという。

1月現在全国に406店舗を展開する同社は、32店舗に喫煙室を導入している。このうち5店舗が既存店をリニューアルして全席禁煙とした「先行実験店」。残る27店舗のうち24店舗が開店時から完全分煙としている「信頼の森」だ。

発表会の後半では設備・施設担当役員の川野創平取締役と営業担当役員の松岡大成取締役が、先行実験の5店舗で得られた各種データを解説した。

川野取締役は喫煙者数や臭気実験の結果を紹介。ピークタイム(午後3時、同7時)の客数に対する喫煙室利用者数は、平均で1.5%、最大で7.6%だった。


臭気実験では実験5店舗を、空調機器、壁、天井に対策を施した店舗、壁を除いて対策を施した店舗、壁だけを拭き掃除した店舗、あえて何もしなかった店舗(2軒)に4分類した。臭気測定器と臭気判定士による結果は、いずれかの対策を施した店舗ではひと月で、臭気強度数値がほぼ半減。何もしなかった店舗でも2カ月後にはやや低減し、自然減が認められた。

実験1店舗では喫煙場所も調査した。店内喫煙室と店外喫煙スペースで吸い殻の数を4週間にわたって計測。店内7338本、店外6466本で比率は53対47だった。川野取締役は「店外で吸われる方が意外と多い。出入り口付近は煙や副流煙が店内に流入するので、喫煙スペースを一定程度離すことが必要だろう」と出入り口の環境整備と店内への流入に注意を促した。

松岡取締役は実験店舗が完全分煙に切り替えた際の来店客分析を紹介した。来店客731人から得たアンケート調査によれば、このうち9.8%が直近1年以内に遊技経験のない休眠客またはノンユーザー。松岡取締役は「従来の入替販促時には見られない値。分煙によって来店を促せた」と述べた。販促物のうち有効なツールはチラシだったという。

松岡取締役は休眠客の遊技レートにも言及した。実験5店舗の合計の遊技機構成は、通常貸しが約32%で低貸しが約68%。こうした中で休眠客の79.2%が低貸しを遊技してことについて、「休眠客をターゲットとするならば通常貸しとのバランスを考え直すべき」と遊びやすい料金設定の必要性を説いた。

発表会の合間にはダイナム健康サポーターであるプロスカッシュ選手の松井千夏さんと杉本梨沙さんをゲストに、藤本社長との「パチンコ×健康」と題したトークセッションが行われた。出産経験がある松井選手は、「4月からの分煙化は素晴らしい」、杉本選手は「においを気にしなくなるのでパチンコホールに行きやすくなる」などと話した。

藤本社長はプレス発表会の開催について、「パチンコホールが安全・安心な場所に変わることを多くの人に伝えるだけでなく、当社の取り組みを公表することで業界内の分煙が活性化するようにという想いがある」と述べた。

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